ハント症候群の1つの症候として

出現した顔面神経麻痺

麻痺して動かなくなったことよりも
顔が歪み変性してしまったことが
悲しく、大きく悩んだ

神経の回復は期待できず
早期から形成外科のお世話に

動的な再建については
期待していたような結果は得られず
個人的な考えながら
私にとって
筋移植(移行)
神経移植 

魔法の治療法ではなかった
という感想です

期待が大きすぎたとも言えます

神経移植については
顔面神経5本のうち
表情筋に関する4本に
移植を試みるも
どこも動かなかった

移植に使った腓腹神経は
健側から麻痺側に
神経を伝達してくれたが
動くことはなかった
(舌下神経からの分は
どこまで伝達されているのか
私にはわかりません)

広背筋移植については
アンカーが外れるという
アクシデントもあったが
修正手術もやった
頬は僅かに動くものの
口角が引ける所までは
動かなかった

側頭筋移行については
早期から動きはみられた
待ち望んだ口角の動きだったが
顔には大きな左右差が残った

それでも「いー」と前歯を見せることが
できるようになったのは
この手術のおかげです
しかも鼻の下で、です
顔が大きく歪まなくなりました

お世話になった形成外科医には
とても感謝していますし
手術したことに後悔はなく
ここまで治してくださって
ありがとうございます
と、感謝の気持ちで一杯です





あくまでも私個人の思いですが
動的再建は
麻痺が強くて
0~1割位しか動かない方が
3割程度の治癒を
目指すものかな?
決して10割を目指すものではない

ここまで手術を経験したことと
お会いした同病の方の様子を拝見して
そう思います

個人個人発症の経緯も違いますし
重症度も各々ちがいます
手術で良い結果を得られた方も
あると思います

年齢の壁もあると思っています
発症時65歳だった私
医師からは
若い方のようには治りません
と釘をさされました

そんなもん、気力で治してやるわ!
などと
無知な考えも持っていましたが
やはり
年齢の壁は大きいと
後々思うようになりました

顔面神経麻痺という症状
見た目の醜さと動かない不自由

麻痺だけで顔の変性はない方も
おられるようですが、
今書いているのは
masumiの顔面神経麻痺

同病の全ての方に当てはまるとは
思っていませんので
誤解なきよう
お願いいたします







それでも
形成外科で受けた
静的再建については
とても満足をしています
目の周りの再建です

勿論静的なものなので
動くことはありません
麻痺当初から上眼瞼が
途中まで閉じる以外は
どこも動きません

次は静的再建について書くつもりです