日常は一瞬にして崩れ去る
欲望のまま生きる日々が私を作り上げた
小さな村での力の正義
その時は彼が強者だったのだ
民衆は彼を忌み嫌い
その革靴の中に悪魔を潜ませた
そして彼は目を閉じた
次に彼が目を覚ましたのは暗く狭く臭い闇の中
彼は異質なうめき声を上げそしてそれはゾンビの様だった
翌日に掘り起こされた彼を待つのは
嫌悪の対象として扱われる日々
隷属の日々
抹殺された命
偏見の先の投獄
偽りの死が招く絶望
世の地獄の様な日々
唯一の救いは遅い知能のみ
日常は一瞬にして形をかえる
欲望さえもなくなり無能な脳がそこにある
裏側での恐怖政治
あの時の彼らは見る影もなくなる
民衆は彼を忘れる
あの革靴の中の悪魔が全てを変えた
そして彼は
反復の日々
恐喝 鞭
聞き飽きた鞭の音
恐怖を感じる脳は働かず
ただ単純な労働を強要されるのみ
救われた命 救われない命
どちらの結末も最後は絶望
助け出されたとしてもみじめな最後を迎えるだけ

まるで生きた屍の様に
その絶望は地獄から巡る


ずっと前書いたやつだけど結局使わなかったからのせよう