読み終えました。面白かったなあ。


明治の初期に作られた新橋から横浜までの鉄道が日本で初の鉄道開業だというのは知っていたし、今まで読んだいろいろなお話しの中にも登場しているけれど、


それを作った人達のことに想いを寄せてみたことはなかった。


線路が海に作った堤の上を走っているなんてことも知らなかったな。


その様子を表している錦絵を探してみました。


この本の表紙にもなっている。




ね、この堤を作った人達の話でした。


明治の始めに手作業で、作っちゃうって!!!


凄いよなあ。


主人公は幕末に神奈川砲台の土木作業を請け負った人で

この鉄道開業に関わり

次には北海道の函館と札幌を結ぶ新道建設にも関わっている平野弥十郎。


明治維新は、大久保だ、伊藤だ、西郷だあ〜ではなく、こういう現場の作業をする人達の力なくしては成し遂げられなかったわけだよねえ。


もちろん、鉄道の父といわれている「井上勝」も登場する。

外国人技術者のモレルもかなり大きな働きをしたようだ。


この築堤は埋立とともに所在がわからなくなっていたそうだが、高輪ゲートウェイ駅建設の時に出土。


これは2020何12月の記事

その後、歴史的に意味があるってことで保存を要望する運動も起きたようで、JR東日本が再開発しようとしていた計画を少しは変更してと一部保存、記録保存になったのかな。




歴史ってヤツは「政」の側から見ただけじゃわからないね。


時代小説って

捕物っぽいヤツ

ホームドラマタイプ

職人や商売の技や工夫話など

いろいろあってどれも面白いけれど


たまに実在の人物の日記などを元にした歴史時代小説を読みのもいいねえ!


それぞれの立場で日本を作ってきた「生き様」から教えられることがたくさんあります。