発表会の動画をアップして、見て欲しいと思う友人等にURLを送った。

 

高校時代の友人で主にリコーダー関係でお世話になっているA氏はいつも辛口感想を寄せてくれる。

 

A氏はそこそこ全国的にも名前が知れ渡っているリコーダー奏者。

 

今回のものは以下の内容でした。

 

 

見ましたよ。聴きましたよ。すっごくいい演奏で、すっかり「鑑賞」モードで聞きました。友達として自分もうれしくなりました。ミスがあったとのことでしたが、全然気になりませんでした。ミスって自分が感じる十分の一くらいしか観客は感じないんじゃないかな。…といつも自分にも言い聞かせています。 一つ注文を付けるならば表情。難しい編み物をしているみたい。自分の表現したい内容を足と指先のオペレーションだけではなく顔の表情を含めた体全体で表すと、ずっと「ああ、いい演奏を聴いた」というインプレッションになるはず。演奏が終わった時も、「やれやれ」って顔じゃなくて、「どう?気に入っていただけたかしら」ってね。

 

 

ありがとうござんす。いい演奏、鑑賞モードといっていただけて嬉しいっス。

 

これを読むと

 

演奏活動っていうのは表現行動、パフォーマンスなんだよなあ

 

ということをあらためて思う。

 

 

「表情ねえ。こちとらねえ、緊張しているもの。いっぱいいっぱいだもの。無理言わないでよ。でも、2年前よりよくなっているでしょ。」

 

 

ってちょっとは言い返したいが、

 

彼の指摘はもっともだ。

 

このことについては、ブライダルの仕事をするようになってからかなり意識するようになってはいる。

 

教会に参列する家族、親族、友人の皆様、生のハープなんて聞いたことないよね。

 

せっかくのことですから、「あら、ハープ、素敵じゃないの。」って思ってもらいたいな。

 

そのためには、聞こえてくる音もさることながら、見た目でも優雅な感じ、上手そうな感じ、すごいハーピストな感じっていうのが大事!

 

って思うようになったのであります。

 

そのためには演技しなくちゃ、パフォーマーにならなくちゃ・・・って。

 

だってさ、演奏を上達させてそれで自然に我が身からその雰囲気がにじみ出る・・・・じゃ間に合わないでしょ。

 

先に形からいかなくちゃ。

 

コンクールの審査員じゃないんだから、お客様たちは聴いているというよりは見ている・・・わけだからさ。

 

てなわけで、優雅にやわらかく腕を動かす等、今までよりオーバーアクションでやる。

 

私が主役でないにしても、控え目な笑顔を絶やさないように演奏する。

 

等等、思い切ってやってみると

 

あら、なんだかちょっと音が柔らかく、のびやかになったみたい・・・・

 

って我ながら感じたのです。形から入るって実は技法的にも大事だったみたい。

 

指の皮膚と弦の接触、摩擦によっておこる弦の振動から生まれる音、響きは腕の動きでずいぶんと変わる・・・・考えてみれば当たり前だったかも。

 

前にもこのブログでちょっと紹介したかもしれませんが、

 

ミヤビメソードというのを参考にしている。松岡みやびさんというハーピストさんの弾き方です。

 

もちろん、我が師匠も腕の動きは柔らかでとっても優雅な弾き方です。松岡さんと変わりません。

 

ただ、それをメソード化している、言語化しているっていうことに興味がありました。どうやって教えているのかなって。

 

それで、教本を入手したり、彼女のTwitter、YouTube、Instagram等もフォローして演奏を聴くように(見るように)したり、ちょっとは研究。

 

一点、我が師匠とかなり違うところは、指の第一関節を絶対に曲げないことかな。これはミヤビメソードの大きな特徴かも。

 

これはねえ、私のように20年以上弾いていると簡単には変えられないですね。

 

「このことの意味」っていうのを汲んで弾く、参考にするってことは出来るかなと思う。

 

 

ということで、ちょっと考察でした。

 

 

 

相変わらず暑いですなあ。