ゴッホ、セザンヌ、マティス。綺羅星のようなコレクションを誇る美術館が、市の財政難から存続の危機にさらされる。市民の暮らしと前時代の遺物、どちらを選ぶべきか?全米を巻き込んだ論争は、ある男の切なる思いによって変わっていく―。アメリカの美術館で本当に起こった感動の物語。

 

 

ネット検索でみつけたマハさんのコメント

まずわたしたち日本人が知らないすごい名画が、なぜデトロイトにあるのだろうと。都市が破綻したあとに売却の危機にさらされたというのにも引っかかって調べたら、結果的にコレクション売却を免れようと、市民の方々が心を寄せて守ったという感動的なストーリーがあり、これはすごいと。アートが一体誰のものなのか示してくれた好例だと思うんですね。それで、これは小説として残したいと思いました。ことし初め、デトロイトで一般市民の方や美術館の上層部の方からもたくさんお話をうかがってきました。(2016.9.29 )

 

短い作品ですぐ読めちゃいます。分かり易く、淡々とした語り口ですが、ヒタヒタじわじわと感動しちゃうな。

 

お話の中で繰り返し話題になるのがセザンヌの「マダム・セザンヌ」

 

セザンヌは奥さんの肖像画をたくさん書いたそうです。

 

この本の表紙も「マダム・セザンヌ」です。