加齢とともに増える関節の病気の1つに変形性股関節症があります

 

 

股関節は骨盤や背骨とともに体の重心を支える大切な関節で女性は40を過ぎるころから変形が始まります

 

 

股関節痛が女性に多い理由の一つは骨盤の形状にあります

 

 

男性の骨盤は逆三角形ですが女性はバケツ型で下方が広がっています

 

 

そのため股関節が浅く、もともとズレやすくなっています

 

 

出産時には産道を広げるために股関節が大きくズレますがズレが大きすぎたりすると産後も元に戻らない場合があります

 

 

こうして股関節に歪みやズレがあると股関節のまわりの筋肉が硬くなり股関節痛を起こしやすくなります。

 

 

股関節痛は椎間板ヘルニアなどの病気が関係している場合もありますが、

 

 

骨盤の歪みや不自然な姿勢による股関節への過剰な負担が原因というケースも少なくありません。

 

 

特に横すわりをする習慣のある女性は股関節痛のリスクが高くなるので注意しましょう

 

 

股関節痛がおきたらまず安静を保つことを心掛け、無理をして動かさないようにします

 

 

股関節痛は腰痛とも通じるところがり、腰から出ている神経の異常が原因で起こります

 

 

ですから急性の股関節痛には腰痛と同じように腰を冷やすことで対処します

 

 

できれば痛く予防するなってから対処するよりも普段の生活の中での予防を心がけたいものです

 

 

予防には股関節を支えている太ももの内側の筋肉である内転筋を鍛えることが大切です。

 

 

内転筋は骨盤の下部と大腿骨をつないでいます

 

 

内転筋を活性化するのに一番のおすすめは「後ろ歩き」です。

 

 

後ろ歩きは一般にO脚の矯正法として知られていますが股関節痛の予防にも効果があります

 

 

歩き方のポイントは大股でまっすぐ後ろに歩き、足首をまげてすり足で着地します

 

 

後ろ歩きは軽快に歩けないので自然と腰で歩く感覚になり、下半身に重心をかけたままゆっくり移動することになります

 

 

足の後方から前方にゆっくり重心が移動することで、内転筋やお尻の筋肉などが刺激されます

 

 

普段の逆の動作をするため筋肉のアンバランスが改善されます

 

 

後ろ歩きにはヒップがキュッと引き締まり下半身がすっきりするという女性にとっては嬉しい効果もあります

 

 

なお、股関節痛を予防する方法としてカニのように横向きに歩く「横歩き」のおすすめです

 

 

壁に手を置き手をはわせて横に歩くとよいでしょう

 

 

 

「股関節痛には後ろ歩き」