桜花賞・・・今日だったんですね。
いつもなら春の訪れを告げる、クラシック第1戦、わくわくしながら待ってるんですが、
震災のことで、やっぱり緊張していたんでしょうね。
すっかり頭から抜けてしまっていましたごめんね、お馬さんたち。
と言うわけで、勝負抜きにして桜花賞の中継を見てました。
桜花賞ってね、名前の通り、満開の桜の花の中を馬が走りぬけていくんです。
スピードを競っているはずなのに、まるで時が止まっているような不思議。
いろんなレースがあるけれど、私はこの桜花賞ほど美しいレースはないって思ってます。
ここ数年、桜の開花が早かったので、葉桜の桜花賞だったのですが、
本来の姿を久々に目にする事が出来ました。
そして・・・。
スターターの方の、袖に黒いリボンが風になびいているのが見えました。
ジョッキーの腰の部分にも、馬を引く人の腕にも、ゲートインを誘導する人の腕にも、
ターフを整備する人の腕にも・・・みんなみんな黒いリボンがついていました。
桜花賞。
春を告げるレース。
競馬する人には、風物詩のひとつであり、
国民的行事でもあったりするわけで・・・。
自粛ではなく、開催する事で力強い何かを生み出してくれるような気がしました。
太陽の光をうけて、真っ白にまぶしく浮かぶ桜の中を
若く美しい、牝馬たちが駆けてゆく。
場内の歓声と同時に感じた、静かな・・・だけど深く強い優しい祈り・・・。
なんていうかな・・・。
泣けてきたよ。
こんなに美しいレース、初めて見た気がしました。
ひとりひとりが、誰かのために。
今の“頑張ろう”は“思いやり”と同じ意味をもつんだろうな^^
明日で、震災から1ヶ月がたちますね。