オグリ
と耳にしたら、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
今の時代だと、小栗旬あたりがメインなんでしょうかねえ。
私は、今でもオグリキャップです。
バブルの時代を駆け抜けた、あの芦毛の怪物・オグリキャップです。
競走場ですが、知っている方も多いのではないでしょうか?
その、オグリが、昨日亡くなりました。
数多くのお馬たちの旅立ちを見てきました・・・が、
これほどの存在感をもった、オグリの死は、心にポカーンと穴を開けられたような感じです。
オグリはもともと地方競馬・笠松(岐阜)のお馬さんでした。
(あのアンカツさんも手綱をとっていたんですよね。)
とても強かったので、中央競馬(JRA)に行く事になりました。
レベルでいうと、中央競馬のほうが上なので、地方で強いお馬でも、活躍できるとは限りません。
けど、オグリはね、そこでも本当に強かったんです。
雑草魂の快進撃。
バブルの世でも、その心は人々の深いところに響き、とらえ・・・。
スーパースターホース・オグリ、アイドルホース・オグリの誕生でした。
ラストランの有馬記念。
脚の不安を抱え、上手く走れなかったレースを見て、人々はオグリもここまでかと口にする反面、
アイツなら、きっと、きっとやってくれるという、何処までも信じていたい熱い想いを胸に秘めた人も多くて。
感動の勝利に響いたオグリコールが、それを証明しています。
競馬はギャンブルです。
でも、オグリは、そのギャンブルがもつイメージを一新し、
一大レジャーとしての競馬というくくりを作り上げました。
もし、オグリがいなかったら、トウカイテイオー、エアグルーヴ、ディープインパクト、ウォッカ・・・
それらのスーパーホースたちでさえ、競馬をする人以外には、全く知られなかったかもしれません。
今、よく見るぬいぐるみも、ストラップも、かわいいグッズたちも、
オグリがきっかけで広まったと言っても過言ではありません。
今、家族連れで競馬場を訪れ、個々に楽しめるのも、オグリあってこそだと思います。
オグリが現役のころ、私はまだ競馬をしていませんでした。
年齢的にもまるで論外でしたので^^;
でも、だからこそ、彼の姿を素直に見つめることが出来たのだと思います。
こののち、トウカイテイオーの魅力にはまるわけですが、
オグリキャップと言う名前は、当時も、そして今も、
何処か特別で・・・まさにオグリは“アイドル”(神聖な領域)そのものなのかもしれません。
けっして諦めない!
願い続け、信じつづけることの意味。
オグリの不屈の魂は、今もなお、私たちの心に生き続けます。
ありがとう、オグリキャップ。
ゆっくり、ゆっくり休んでください。
心からご冥福をお祈りいたします。