耐震診断の調査で昭和52年の建物の小屋裏に入りました。

 

勾配が3.5寸の寄棟なので、軒先近くには行けませんでしたが、全体を把握することは出来ました。

 

この建物は昭和57年に増築しており、その時の大工さんがどのように施工したのかが分かります。

 

斜めに見えるのが建設当時の隅木です。

 

増築時に撤去せず、そのまま使ったことが分かります。

 

そして隅柱部分。

 

 

写真の左側半分が増築部分です。

 

隅木を切っていますね、そして(多分)水平軒天だったので、伸ばしていた桁を受けにして、増築部分の桁を載せ掛けています。

 

本来なら追っ掛けにすべき部位ですが、当時の増築工事では当たり前だったんでしょう。

 

この部分は改修時に金物で補強します。

 

小屋裏に入ると、当時の大工さんがどのような施工をしたのかを知ることが出来て楽しいですね。

 

私の想像なので、正しいかどうかは分かりませんが、考えるだけで勉強になります。

 

今月は別の建物の調査もあるので、なにか楽しい発見を期待しようと思います。