どの分野でもそうだと思いますが、結婚、出産、育児、で女性がそれまでのキャリアを一時中断→無期限活動停止状態、となってしまうケース、多いですね。


女医の場合も変わりありません。




麻酔科では、日本麻酔学会が母体となって「女性医師復帰プログラム 」という取り組みが試みられています。




女性医師復帰プログラムについて


「日本麻酔科学会では,出産,育児後の職場復帰,あるいは専門医として業務継続を希望する女性医師に対して,麻酔診療の実地訓練を行なう支援プログラムを検討しております.

現在,日本麻酔科学会の20,30代の会員の約4割が女性です.
出産育児のために休業し,職場復帰を考えているが技術面で不安な医師や,休業中に医局を離れ,復帰するための指導現場,その後の勤務先を探している医師が多くなってくると考えられます.

これらの医師のために,日本麻酔科学会では,当会が認定する認定病院の中から協力施設を募集し,当会が作成した教育ガイドラインをもとに麻酔診療の実地訓練を教育していこうと考えております.」



各協力施設で様々な試みが始まっていますが、長崎大学の場合は、以下のようなシステムが作られています。





1)麻酔科標榜医資格を有しない女性医師への支援

 長大病院1年と機構協力病院1年間の再教育・研修で麻酔科標榜医資格取得を目標とする。

前期:長大病院での再教育・研修:
機構による給与保障を行い、手術麻酔研修とシミュレーターシステムを用いた手術麻酔・高度救急救命処置トレーニング研修を行う。

後期:専修医が希望する地域の機構協力病院での再教育・研修:
麻酔科医として雇用のもとに、On the job training(OJT)を行う。
機構教員は、ローテーションで機構協力病院に行き、機構協力病院の麻酔指導医と協力しながら、継続的に関与し指導・研修の充実を行う。

TOKYO産科麻酔チーム☆ダイアリー border=

再教育・研修・支援期間終了後:
専修医が希望する地域の機構協力病院への勤務を斡旋する。




2)麻酔科標榜医資格を有するママ麻酔科医への支援
長大病院6か月の再教育・研修で麻酔科標榜医レベル復帰を目標とする。
希望者は、復帰専門研修コースによって麻酔関連領域の専門研修も可能です。

前期:長大病院での再教育・研修:
機構による給与保障を行い、手術麻酔研修とシミュレーターシステムを用いた手術麻酔・高度救急救命処置トレーニング研修を行う。

後期:専修医が希望する地域の機構協力病院での再教育・研修:
麻酔科医として雇用のもとに、On the job training(OJT)を行う。
機構教員は、ローテーションで機構協力病院に行き、機構協力病院の麻酔指導医と協力しながら、継続的に関与し指導・研修の充実を行う。

TOKYO産科麻酔チーム☆ダイアリー border=

再教育・研修・支援期間終了後:
専修医が希望する地域の機構協力病院への勤務を斡旋する。




また、こういった職場での支援があっても、肝心のお子さんを預ける先がないと働くことができませんが、長崎大学の場合は、院内の保育施設を拡充させて、週に一度の24時間保育や病児保育なども行っています。
週に一度でも24時間保育があり、病児保育も可能というのは、働く女性にとっては本当に嬉しいシステムですよね。


長崎大学病院 あじさい保育園


こういった取り組みは、各分野、各地でどんどん広がるといいですね






ペタしてね



TTOA ranan