「麻酔の種類」、「麻酔の開始時期」、「麻酔の施行と管理」、「麻酔の効いている時間」についてお話しました。
最後に、
5)「カテーテルの入れ替えや麻酔のやり直しはしてもらえますか?」
硬膜外カテーテルを入れる際には、カテーテルの位置が正しい位置に入っているかどうか必ずチェックするというルールがあります。
そのルールにきちんと乗っ取っていれば、入れた時は良い場所に入っているのですが、時間が経つにつれて抜けたりずれたりすることがあります。
陣痛の痛みを和らげるためにカテーテルを入れる場所は、だいたいウェストの高さくらいの背骨です。ですから腰を曲げたり伸ばしたりすると一番よく動く場所なので、無痛分娩を始めたらなるべくそういった動作をさけていただくのですが(詳しくは「無痛分娩中の過ごし方 その1
」、またはホームページ
をご覧ください)、それでも抜けてしまうことはあります。
ですから、最初は効いていたのにお薬の効き目が弱くなった、痛みが取れなくなった、などという場合にどんな対処をしてもらえるのか聞いておくとよいでしょう。
麻酔科医が常駐している施設では、定期的に効き目をチェックしてお薬の量を調節したりカテーテルの場所を確認したり、場合によってはカテーテルを入れ直したり、といった対処をするのが一般的です。
以上の項目を確認すればその施設の「鎮痛法」の内容がだいたいわかると思います。
また、逆にご自分がどんな「鎮痛法」を希望しているのか整理するのに使ってみてはいかがでしょう。
次回は「まとめ」をしますね。
TTOA ranran
TOKYO産科麻酔チーム