Q.子宮筋腫の核出術を受けました。無痛分娩はできますか?





TOKYO産科麻酔チーム☆ダイアリー




婦人科の病気の中でも、卵巣のう腫子宮筋腫の手術件数、増えています




どちらも不妊の原因になるので、不妊の原因を取り除くという目的で、特にいわゆる妊娠可能年齢の20代~40代の女性が受けるケースが多いです。






卵巣のう腫は、悪性でない場合が多いですし通常は無症状なのですが、不妊の原因になるということ以外に、大きくなると茎捻転を起こして急性腹症として緊急手術が必要になる可能性があるので、無症状でも手術適応になります。最近は、腹腔鏡での手術も増えています。





子宮筋腫は、不妊原因で手術をする場合は、筋腫核出術といって、子宮は温存して筋腫だけを切りとる手術になります。


この時、筋腫が子宮の表面に飛び出ているタイプの場合は子宮自体にはあまり傷をつけることなく取ることができますが、子宮筋層といって子宮の深い部分にある場合や、筋腫の数が多い場合などは、子宮への傷が大きくなってしまいます。


後者の場合は、妊娠して子宮が満期まで大きくなって、さらに陣痛で子宮が収縮を繰り返すと、最悪の場合、子宮破裂ということになりますので、安全のために予定日より早めに帝王切開となります。




ですから、同じ筋腫核出術を行った方でも、ある方は「経膣分娩可能です」と言われ、別の方は「帝王切開が必要になります」と言われたりするのです。





筋腫核出術を受けて「出産は帝王切開で」と言われた方から、無痛分娩はできますか?というご質問を受けることがあります。



帝王切開と無痛分娩は全く別のもので、無痛分娩は経膣分娩の時の痛みを麻酔で緩和するものなので、


帝王切開が適応の方は、無痛分娩は適応にはなりませんのでご了承くださいね


「経膣分娩が可能」と言われた方でしたら、もちろん無痛分娩は適応になりますGOOD







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TOKYO産科麻酔チーム