毎年、大道芸を見にいくのが楽しみでね。

そうそう、大道芸には一人で観にいくことが多くて、

いや、その…、一人の方がフットワークがいいじゃん、

観たいもののところへすぐにいけるし…。


3年前の2002年も、masugiiは一人大道芸の会場に足を運んでいた。

場所とりも、もう慣れたもの。

ある人気のパフォーマンスをほぼ最前列で観ることができた。



-------そこで事件は起こった。-------------



パフォーマンスの中で、よくお客さんが引っ張りだされるじゃない?


運悪く(運良く?)自分が前に出されちゃってね。


服を脱がされ上半身は裸に…


台の上で変なポーズをとらされ、


体には白い塗料を塗りたくられる。


寒空に震える、
そんなmasugiiの「醜態」を見て、お客さんはもう大喜び。


半分恥ずかしい、でも、ちょっと「おいしいかも」なんて思う自分は

いつのまにか、ぎこちない素人さんの「フリ」をして

観客の笑いをとっていたのだった。



パフォーマンスが終了し、人々はパフォーマーのところに

「投げ銭」を入れにいく。


その傍ら、服を着て、そそくさと別の場所に行こうとする自分に

一人の女の人が声をかけた。



「面白かったよ!これで温かいものでも飲んで」

手渡された500円玉。

そう、その人は、僕に対して「投げ銭」をしてくれたのだ。


500円という金銭的な価値以上に


その人が自分を見て、楽しんでくれたという喜びと


心の温かみを感じた、一つのコイン。



「…人を楽しませるって、気持ちがいいもんだな…」




生まれて初めてもらった「投げ銭」



今も机の中に大切にしまってある。