国土交通省は2月7日、道の駅立ち寄りのために高速道路から再チャージなしで一時退出できる「賢い料金」を、全国3カ所の道の駅で試行することを発表しました。
ETC2.0搭載車を対象に、今年の夏を目処に開始します。


 日本の高速道路で、SA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)などの休憩施設同士の間隔が約25km以上離れている“空白区間”が約100カ所あり、この半減を目指す施策です。
高速道路外の休憩施設への一時退出を可能とすることで、休憩施設などの不足を解消するほか、地域活性化への貢献にもなると考えられています。

 具体的には、ETC2.0搭載車が高速道路を降りて道の駅に立ち寄り後、一定時間内に高速道路に再進入した場合に、降りずに利用した料金のままとするもので、利用1回あたり料金の再徴収を行なわないほか、一定距離以上を連続利用した場合の料金割引措置なども継続されます。

“道の駅に立ち寄り後、一定時間内に高速道路に再進入”が条件となっており、ガソリンスタンドなど道の駅以外の施設へ併せて立ち寄っても、一定時間内の再進入であれば「賢い料金」が適用されます。道の駅への立ち寄りは入り口でETC2.0によって確認し、“一定時間”は1時間程度の予定です。

 試行の対象となる道の駅は、関越自動車道 高崎玉村スマートIC(インターチェンジ)に近接する「玉村宿」(群馬県佐波郡)、新東名高速 新城ICに近接する「もっくる新城」(愛知県新城市)、山陽自動車道 徳山西ICに近接する「ソレーネ周南」(山口県周南市)。いずれの道の駅も、道路情報の提供やEV充電器、飲食施設などSAと同等の機能を備える。