平素よりお世話になっております。
青野です。
ここ最近、日本ではよく取り上げられる「夫婦別姓」の議論。
革新的な調査結果が出たようで話題になっています。
婚活をする身としてはやはり気になります('ω')
今回はこの根拠となっている調査報告書を読み解いてみたいと思います。
先にこの調査で分かったことと、問題点を挙げてみます。
◆この調査で分かったこと
・日本全体という視点では、「選択的夫婦別姓制度」の賛成が多数派となっている。
→反対が最も多い愛媛県でも反対は約25%、賛成は約60%
→各都道府県のデータもあるが、後述の問題から、帰納的な議論はできない。
・夫婦別姓という選択を取れないことで、結婚を諦めた人が1.3%いた。
◆この調査の問題点・批判
・各県レベルのデータは男女、世代によるn数にばらつきがあり、評価は慎重に行う必要がある。
鹿児島の30代男性などn=2しかない。
・日本全国でとらえたとき、男女、世代でn数にばらつきがある。
例として20代男性は全国でn=209、50代男性はn=1700。
・子どもの姓についての議論は行っていない。
(調査のシンプル化、今回の調査目的を考えれば悪いことではない)
なかなかおもしろい結果だなと思いました。
青野も「夫婦別姓を選択できることに賛成」の立場です。
ただこの調査結果、
逆に言えば、3割も反対の人がいるという事でもあります。
男性は世代が上になるほど反対率が高く、
女性は世代を問わず反対率が約8%以下とブレ小さい
という傾向が見えます。
夫婦別姓を選択できることのメリットは今さら取り上げるまでもないと思います。
煩雑な手続きの問題、アイデンティティの問題など、
むしろなぜ近代になっても導入されなかったのかと思えるほど、
メリットは多い制度です。
夫婦別姓に対する反対意見としては、
◆伝統の問題
日本の家族観が破壊される
別姓は家族がバラバラと感じる
◆管理の問題
家族で姓が異なるのはややこしい
◆子どもの問題
子どもの姓をどちらにするかで困る
などが具体例として調査内でも挙げられています。
うむうむ、分からんでもない。
ですが日本の家族観なんて今まで壊れまくっているので、
(祖父母もいる大家族→親子だけの核家族が今は主流とか)
夫婦同姓だけは伝統の視点から残すべき、というのはナンセンスかなと思います。
「伝統」というのが、国家はもちろん団体、個人にまで浸透して影響を及ぼしている、
とかなら成り立つ批判とは思いますが、夫婦別姓という問題について、
日本の歴史と現状では妥当しない気がします。
管理の問題も時代の流れからして無意味な考えになるでしょう。
夫婦別姓の導入直後は、周囲の目線や自分たちも気になるかもしれませんが、
すぐ受け入れられると思ます。楽観的な考えですが。
ただ個人的に思うのが、
家族の問題でありながら子どもの姓の議論が活発でない
のはいかがかなと思います。
特に「子どものアイデンティティの問題」です。
夫婦別姓の議論は、圧倒的に姓を変えることが多い女性のアイデンティティの問題は積極的にされるのに、
子どものアイデンティティについての議論が少ないように見えます。
子どもの姓をどうするかは、主に以下の考えがあると思います。
①夫婦どちらかの姓を両親が決め、原則的に一生使用させる。
②一定年齢まで両親が決めた夫婦どちらかの姓を使用させ、成人などのタイミングで子どもに姓の選択をさせる。
私としては②も同時に制度として導入されるといいなと思うのですが、どうでしょうか。
「自らの姓を選択する」となると少なくとも物心ついてから、
それなりに精神が確立した年ごろ、思春期以降になると思います。
しかし、思春期がアイデンティティに不安を抱えやすいのは周知の事実。
大人の女性のアイデンティティが議論になるのに、
それより立場が弱い、精神的にも幼い子どもたちの問題は論じられないとなるといかがなものでしょう。
青野としては「15歳~25歳の間で姓を最終的に選択できる」みたいな制度だといいかなと。
就職面、精神での安定面を考えると、このあたりの年齢が妥当じゃないかな。
まぁ子どもからすると「面倒な選択が増えた」と思われるかもしれません(;´・ω・)
この辺は「大人の問題に子どもを付き合わせてしまっている」という考えも大事かもですね。
ともかく、
今回の調査で「日本は国民全体として選択的夫婦別姓制度を望んでいる」と言っても差し支えない結果が得られた、と考えてもよいかと思うので、進んで「子どもの姓をどう決定するか問題」が今後より議論されることを願います。
色々書きましたが、もしデータの読み間違いやミスがあればご指摘ください。
今回もお粗末様でした。
青野壮一郎









