フランスのブラックメタルバンド Celestia の3rdアルバム。
Peste Noire の元ベースやなんかがおります。これも近年フレンチブラックで隆盛のシューゲイザー系の一つなんでしょうか。モノクロームでメランコリック。しかしヴォーカルはかなりキツめのブラック声と言うコントラスト。
各曲感想
1.「Grandiohsia Obverturae Vue Du Ciel」
物寂しいアコースティックギターの独奏からアンサンブルへ。綺麗です。3:12~からようやくディストーションギターが入りブラックメタルパートへ。ブラストするものの全体的には大人しい。トレモロリフは叙情性たっぷり。
2.「Demhiurghic Deity (Devilution)」
ミドルテンポ。展開と言う展開は特に無いがキャッチーな主題でグイグイ聴かせる。2:40~辺りからのフレーズが良いな。終わり方はあっさり。
3.「Phoenemenae of Creation」 Good!
これもまた物悲しい主題が堪らない。スタスタ疾走。中盤からはミドルテンポだがやはりリフ良い。ドラムの手数が多くなってまいりました。
4.「Dogmatii Duality Au Crepuscule Sous Les Larmes」 Good!
少しメロデスっぽいリフ。時折入るチェロ(多分…)の音色が悲哀感を煽る。2:50~からアコギパートへ。とても叙情的だが、一方で後ろには不穏な音も混じる。秀逸。
5.「Dominus Crux Spiritus」
遅めのブラストでスタートし、割と激しめだが物憂げなメインフレーズのせいで疾走する程に鬱になるかのよう。中盤から終盤にかけての展開でさらに落とす。良い旋律だけどね。
6.「ArcheArcanae Des Parfaits」
粛々とした雰囲気のギターインスト。
7.「Perfectii Ketter Katharos」
冒頭のリフがちょっとザクザクしていてアグレッシブだが、その後はやはり悲愴感を湛えたフレーズの連発。行き場を無くして彷徨っているかの様な情景を思い起こさせる。
8.「Nuit Qui Brille Comme Soleil」
ラストに来て一番のアグレッション。ツーバス連打の嵐。いよいよどうしようもなくなってただただ虚空へ無意味な叫びを繰り返す。その末路は狂い死に。
メンバーの憂鬱な心情を吐露するかの如く光の見えない世界観が形成されている。メロディアスなのがむしろ痛々しい。だが同時にマイナスのエナジーがもたらす美を見事に表現したアルバム。
