さいたま市の着物イベントボランティア&日本着物スタイリスト協会認定着物フォトスタイリストのmaster_minminです。
(「着物フォトスタイリスト」は登録商標で、協会に認定されないと名乗れません)
昨日更新した
https://ameblo.jp/masterminmin/entry-12319946279.html (クリックでジャンプします)
ネットで買った着物、裏地がない!6月9月しか着られない?
2017/10/16 更新 (自分のブログ)
の続編です。
着物初心者ー帯はどうするー
2017/10/15 更新 (とらこ*Style)
を書いたTさん、着物の話が出たので
「帯は浴衣用しか持っていないんです。
袋帯と名古屋帯はどちらを購入したらいいのですか?
ネットのリサイクルで購入予定です。」
との質問がありました。
そう!着物って、着物だけでは完成しない!
帯は必要!!
ここがまた、悩みどころですよね〜。
ここで、質問に答える前に確認が必要な事があります。
・帯はどの着物と合わせるのか?
(木綿や麻、ポリの小紋などのカジュアルなのか、訪問着などのフォーマルなのか)
・どういう場面や目的で着るか
(街歩き程度のカジュアルなのか、お茶席や結婚式などのフォーマルなのか、それとも単なる着付けの練習用か)
・シーズン
(これは、意図的に「7-8月用の夏帯が欲しい!」でなければ、通年とか春秋冬に使える帯になるでしょう)
という事で
・ポリの袷の小紋
・麻の入ったウール(裏地なし)
に合わせたいTさんには、
・半幅帯 (幅15-18センチ、長さは3m60cm程度以上。長いのは4m超えます)
・兵児帯(幅33センチ程度、長さ3m60cm以上)
・名古屋帯(幅33センチ程度、長さ3m60-80cm)
【※注意) 昔の帯、子供用などこれより短いものもありますので、実際の長さを必ず測ってから使いましょう】
が良いでしょう。だいたいの袋帯は現在お持ちなカジュアル着物と釣り合いませんね。(よほど華やかな小紋でなければね)
ここでもう一つアドバイス。
浴衣用の帯として売られているものは、基本は半幅帯として通年使えます。(柄がものすごーく夏っぽい、とちょっと夏以外は使いにくい場合もあるかもしれませんが、それほど多くないんじゃないかなぁ?)
また、兵児帯(へこおび)は、
「子供や男性用の絞りのもの」
のイメージがまだ残っているかもしれませんけど、最近の張りのあるポリの兵児帯やふわふわ素材の兵児帯はそれと違います!
これは「着物屋くるり」さんの本(「着物の楽しみが広がる帯結びアレンジ帖」池田書店)に載っていたのをヒントに
結び方もいろいろ。帯は原宿系男子の着物、Robe Japonicaさん。着付けボランティア仲間の君予さんに結んでもらいました!
さてさて、帯の注意事項は二つ。
・長さが360cm以上あること(ぽっちゃりさんならさらに長めで!)
・1本目はポイント柄など、巻いた時の柄出しが難しくないもの(2本目、3本目は構いませんよ)
ですね!
ポイント柄でない、ということは全体に柄が入っているか、無地っぽいもの、になります。
最近のものは比較的帯が長めに作られますが、リサイクルの帯は短いものがあり、結びにくいことも。
あとは、着物と合うな、と思ったら買ってみましょう。(特に安いリサイクルなら、多少の失敗は恐れずに変えますよね。そもそも大失敗で使えない、なんてことはそうそうないですよ。)
着物カラーコーディネートの先生に伺ったところ、文化や宗教的な理由で西洋には「タブーな色の組み合わせ」はあるそうですが、「日本には色の組み合わせのタブーはない」そうです!
なんか合わない?と思っても、帯揚げ、帯締め(半幅帯では必須ではないですが、コーデのツールとして使うのはあり)を変えるとなんとかなったりします。自分のセンスを信じて、トライ!