アウトレイジビヨンド感想~ | Mastermind Blog

アウトレイジビヨンド感想~

初めまして、MasterMindメンバーのセキヤです。

先日のUnighat Vol.11にお越し下さった方ありがとうございました◎

途中アタフタする出来事もありましたが無事に終わり、
僕自身のDJもノリキヨさんの曲のお陰でなんとか乗切りました。

(...実際そこまでかけてないし、BRIGHTEST HOPEをサ上バースで繋げてたら
こんなに言われてなかったかなと後悔...)

まぁ詳しいレポートは韻-know君の写真付きレポを読んでいただければと思います。

次回も頑張るので是非!よろしくお願いします!!!



話は変わって、、、
今日ブログを書こうと思ったのは、先日『アウトレイジビヨンド』を映画館で観た後どうしても自分の感想を誰かと話したいと思ったのですが、
一人でこの映画を観、また公開間もないため身近な人もまだ観ておらず、Twitterで書くのはネタバレの関係で憚れるなーと思い、
ならこのブログでと思いっ責任者の許可を得て書かせてもらいました。

なので以下北野武監督作品『アウトレイジビヨンド』及び前作『アウトレイジ』のネタバレがございますので、
まだご覧になってない方はまずは是非劇場で観てみてください!




まず今作の話をする前に軽く前作の感想なんですが
所々え?と思う部分もありますが俳優陣の好演も含めて非常に楽しめました。椎名桔平良かった。
グロ描写がそんなに得意ではないので歯医者・ラーメン屋のシーンはなかなか辛かったけど、
暴力描写だけじゃなく、罵りの応酬という形でヤクザの攻防を描いたシーンは実に迫力があって面白かったです。

前作で嫌な点は脚本の甘さですね。RHYMESTER宇多丸さんも指摘されていた通り黒人の大使館員が出てくる部分はことごとく「んな馬鹿な...」の連続でした。

ですがそれを差し引いても十分楽しめる良作だったと思います。


それゆえ期待して観に行った今作『アウトレイジビヨンド』ですが...

結論から言えば楽しめましたし、前作みたいにストーリー上気になる点はなかったと思います。
今作を評価されている方はおそらくそこが前作より良くなったと感じられているのではと。

ただ、個人的に気になる点が3つありました。

1.スケールが小さくなっている
話の頭から政界を操っているみたいな始まりで、ちゃんと前作以上のスケール感を持ってきたはずが、
政界の話は頭のそれだけで後は復讐劇。西対東みたいなあおりもありましたがほとんど山王会の内部崩壊。
石原が一人てんぱって小日向の思い通りに進むという展開です。
1の時より話してることは大事だけどそのわりには大物たちが簡単に死んでいきますよね。

2.盛り上がりがない
復讐劇は全然問題ないんです。前作で子分をやられた大友の敵討ち。燃える展開ですよね。
なのにカタルシスがほとんどない。終止たけしさんはしょんぼりしてる。
で、実際相手を殺したり拉致していくのは無言のヒットマン高橋克典。
そこにはなんの義理人情も親分子分の絆もありません。
前作の椎名桔平と比べると...
その殺し屋が簡単にぽんぽん殺して行くから盛り上がりませんよねー。
バッティングセンターの殺しのシーンは面白いし良い殺し方だけど、
加瀬亮でやるのはもったいない。三浦友和と並び今回のもっとも大きな標的なのに。
前作の些細なことから揉めはじめてどんどんことが大きくなり、
最後にがっしゃーんとなる感じが今回観れなかったのは残念でした。

3.キャラが変わってない?
なんか前作と登場人物の性格変わってないですか?
大友とか石原もなんですけど、一番は小日向さんですよ。なにあの無敵キャラ。
前作ラスト付近のたけし小日向さんのやりとり
「ばかやろう、俺だけ生きてられっか!」
「KO負けよりTKO負けの方がましでしょ。生き延びてくださいよ。」
この流れ丸無視じゃないですか。
前作の人間関係とかふまえればふまえるほどなっとくいかない話な気がします。
小日向さん死んでないと良いなー。


とまぁ色々思うところはありますけどふつうに面白いし、
相変わらずバカヤローコノヤロー撃つぞー撃ってみろよーの罵りあいは楽しいので
劇場で観てみて下さい。
で映画話しましょ!

ではまた。