ウマ娘のゲームがリリースされてしばらく経ちますが、人気はまだまだ衰えていないようですね。


かく言う私も毎日やってるんですが、普通に育成とか面白いし、制作陣のこだわりと競馬に対する敬愛が感じられる良ゲームであり良コンテンツだと思います。



さて、ウマ娘をやって競馬を多少知った人の中には、思わず史実を調べちゃった人、思わず担当ウマ娘の元ネタの現在の様子動画をYouTubeで検索しちゃった人、そして思わず馬券を買っちゃった人等々、色々いると思います。


まあ、自分も上記のような行動は馬券を買う以外だいたいやってるのですが、それ以上に彼女らが走ってる姿を見て思ったんですよね。「俺も走りてぇ」って。

いや、ウマ娘やって「走りたい」という感想を持つ人はたぶんなかなかレアだと思うんですが、でもそう思ったんです。私もスタミナお化けになってマックイーンばりのステイヤーになってやるって。



というわけで最近仕事終わりに走れる日は走ってます。近所を。ちゃんと走る用のシューズも買ったし。スパートかけるときに「中山の直線は短いぞ!うしろの娘たちは間に合うか?」っていう実況が頭の中に鳴り響くのは困りものですが。


ちょっと長く走ると次の日筋肉痛やばくてステイヤーにはほど遠いのですが…まあ、体には悪くない習慣だと思うので頑張って続けたいと思います。




※「走りたくなった」話は以上です。以下は「ウマ娘」そのものについて、やったことある人にしか分からない話も含めマニアックめに語ります。興味ない人はブラウザバックしてください。




さて、「ウマ娘」、ほんとに人気ですよね。

ウマ娘がきっかけで競馬にはまってしまう人も多いのではないでしょうか。


私はもともと競馬見るのは嫌いじゃなかったんです。馬という生物は結構それぞれ個性があって愛嬌があるし、サラブレッドが走る姿は美しいと思うし、たまにテレビで競馬やってると見たくなるんです。(といっても最近の知識は「ソダシすげぇ」くらいですが…)


ただ、なにぶん種族が違うため馬たちが本当に走りたくて走っているのか、もっぱら人間の勝手な都合で無理やり走らされているのか分からないため、競馬にお金はかけないようにしています。偽善者なので…



その点、ウマ娘はそれぞれの娘が本当に走りたい、勝ちたいと思って走っていることが分かるので安心して見てられますね。


また史実ではレース中の事故で亡くなってしまった馬たちが無事に生き続けてくれたり(サイレンススズカ、ライスシャワーなど)

史実では成績のパッとしなかった馬たちを連勝させてあげられたり(ハルウララ、キングヘイローなど)

するのも、夢があると思いますね。





さて、ここからは突然ですが個人的に好きな推しウマ娘トップ3について語りたいと思います。






①グラスワンダー


「……私は、ただ粛々と前進を続けます。逸れず、迷わず、頂点目がけて。」




アメリカ生まれの大和撫子。


アニメ1期の主人公であるスペシャルウィークたちと同期のウマ娘です。

基本おっとりおしとやかに話す淑女なんですが、それはあくまで表面上のことであり、こと勝負事になると俄然(静かに)エグいくらい闘志を剥き出しにするそのギャップにゾクゾクします。


元ネタの同名の馬も、レース以外ではのんびりおっとりした(場合によってはぼーっとした)お馬さんであるようです。そう、レース以外では。

1999年の有馬記念でスペシャルウィークと繰り広げた激戦は名勝負として名高いです。


それにしてもちょっと可愛いすぎませんかね。1位になった時に頬染めて喜ぶ様子は一応女である私でもぐっと来るものがありますよ。







②アグネスタキオン


「そうだ。あの時、夕日に照らされた君は、随分狂った色の瞳をしていた。」



狂気のマッドサイエンティスト。 


「ふぅン…」とか言いながら隙あらばトレーナー君および他のウマ娘たちを実験のモルモットにしようとしてきます。が、ネット上では自らその身を差し出そうとするオタクどもが続出しているとか。もちろん私めもモルモットに立候補してますよ(前のめり)

狂気的で変態じみた発言やゴミでも見るかのような光沢のない目つき等、一種アブノーマルな色気にドM心と厨二心がくすぐられるのかもしれません。


まず見た目からして異彩を放っている彼女ですが、なんといっても良いのは育成したときに見れるストーリーです。元ネタのお馬さんがとても強かったにも関わらず、怪我や病気により道半ばで選手生命を断たれてしまったことを知っていると、より泣けるかもしれません。


通称「タキ袖」と呼ばれてるとか呼ばれてないとかいうどう見ても走りにくそうな勝負服も、彼氏の家に泊まった時にパジャマ代わりに男物のシャツを着せられている女子を彷彿とさせて良きですね(?)







③ゴールドシップ


「すげーヒマそうなヤツがいるなって思ったんだ…アタシと出会えてアンタの人生、面白くなっただろ?」



はい。みんな大好きゴルシちゃんです。


ゲームではアニメ以上に遠慮なく奇行を繰り返していることが話題になっていますが、そもそも元ネタの馬がだいぶやべー奴なので、どっちかというと「より忠実に再現しただけ」という感じです。


感覚的には彼女のストーリーの8割くらいはそもそもレースの話してない気がするんですが、そんないつでも我が道を突っ走る彼女を見ていると、なんか不思議と元気が出てきますね。


そんなゴールドシップですが、レースで走らせると楽しいウマ娘の一人でもあります。

デフォルトで得意な作戦が「追込」であり、場合によっては最後方からじわじわとごぼう抜きし、最終コーナーもしくは最終直線で一気に先頭に躍り出た上で突き放す、というダイナミックなレース展開を見せてくれるので、レース中盤の展開を飛ばしたくなくなります。

最終コーナーの時点で9位くらいであったとしても「いや、ゴルシならたぶんいける」と確信が持てる数少ない娘の一人でもあります。


ちなみに1位になると蹄鉄をつけたまま跳び蹴りしてきます。殺す気か。



そんな彼女の元ネタも、やはり走ってくれさえすればものすごく強い馬であったようです。

そう、走ってくれさえすれば。


というのもこの馬はやる気があればめちゃくちゃ走る一方で、やる気がなければテコでも走りません。数ある競走馬の中でも特にギャンブル性が高く、例え惨敗したとしてもなぜか「まあゴルシだから仕方ない」「ゴルシに賭けた自分が悪い」と思える希有な馬であったようです。


そんな名馬かつ迷馬である彼の伝説の数々についてはググればいっぱい出てくるのでググっていただきたいのですが、個人的に好きなのは以下のやつです。

・毎日遊んであげないと暴れる

・遊ぶとシャツを破られる

・気に入らない人or馬の存在を察知すると暴れ出す

・トーセンジョーダンを見かけると必ず蹴りにいく

・なぜかゲート内で立ち上がってしまいスタートで大きく出遅れ15着に終わった結果、約120億円の馬券が一瞬にして紙屑と化す

・舌をペロペロさせながら走って菊花賞圧勝


なんというか、人間の思うようにはさせてやらねーぞ、という気概の感じられる、ある意味賢い馬なんでしょう。たぶん。


ウマ娘となったゴルシも背が高く(胸がでかく)黙っていれば美人なところまで忠実に再現されていますね。

アニメやメインストーリー等の「チーム一丸となって頑張る系」の話の中ではなぜか映画版ジャイアンみたいになる謎。まあ、もともとガキ大将みたいな気質の馬ではあるようですし…





はい。というわけで個人的推しウマ娘3選でした。こんだけ語りましたが、我がチームのエースはタイキシャトルです。

あと持ってなくて育てたことないから上記の3選には入っていないのですが、今一番欲しいウマ娘はカイチョーことシンボリルドルフですね。



一応推しということで語りましたが、上記に限らずどのウマ娘も本当に愛着がわくように可愛く描かれてますね。ナイスネイチャの「そこら辺にいそうな女子」感も可愛いし、ライスシャワーなどはちょっと可愛すぎて胸焼けがしそうです。


もともとの競馬ファンからすると賛否あるだろうなと思いますし、実在した・している馬を擬人化することに関する問題もあるだろうとは思うのですが、一方で普通にゲームとしてよく作り込まれているとは思うので、とりあえずやって損はないのではないかと思っています。