|
|
| 拡大写真 |
| 北村邦夫「第5回男女の生活と意識に関する調査」(2010) |
「この夏、夫婦がヤバイ!? 男と女の緊急SP!!」と題したテレビ東京「スゴイ会議」に出演しました。「スゴイ会議」といえば、昨年末の出演から2度目。総合司会の加藤浩次さんから、「先生またお会いしましたね」と歓迎とも言えないような紹介をされる始末。
それにしても、「この夏、あなたの夫は浮気する!? 浮気を100%見抜く会議」とテーマがスゴイだけでなく、「浮気」といえばさもありなんの出演者が名を連ねていました。次長課長の河本準一さんに例の山路徹さん。もちろん、僕はその代表というわけではなく、医師として科学者として「締めるところはきちんと締めて」の出演依頼となったわけですが・・・。
30年も前の仕事になりますが、日本産科婦人科学会関東連合地方部会という場で、「妊娠・産褥(じょく)期の性交は是か非か」というディベートに参加したことがあります。振り返れば、そんな時から僕のライフワークは「性」だったということになります。講演の準備を進めるうちに驚かされたのは、「夫の浮気は妊娠中に起こる」というショッキングなデータを知ったことです。お腹が張っているとか、少量の出血が認められる時のセックスを推奨できませんが、セックスすることが流産や早期産の原因になるという科学的根拠はありません。としたら、妊娠から解放される妊娠中こそ、二人にとっての格好チャンスではあるのですが、妊娠中のセックスに否定的なわが国の場合、夫は浮気に走ることになるのです。
この番組の中で、医師として出演した僕は、「浮気」を科学することに終始しました。まずは、毎度お馴染み「第5回男女の生活と意識に関する調査」から、日本人男性の8.2%が、「現在、決まった交際相手以外にセックスする相手がいる」という事実を明らかにしました。「浮気をしたことがあるか」ではありませんので、低い数字になっているのは当然です。
凄まじい「精子戦争」の話も紹介しました。仲睦(むつ)まじいカップルと荒(すさ)んだ関係にあるカップル。同じ条件下で行われたセックスで射出された精子の数(精液量ではありません)は後者の方が明らかに多いというものです。
「浮気」をしている男性の場合、奥さんもひょっとしたら「浮気」をしているのではないかと勘繰るのでしょうか。姿の見えのない間男(まおとこ)の精子を打ち破るほどの数の精子を射出することで打ち勝とうとするのでしょうね。しかし、問題は「浮気」を見破るために精子の数をいちいち顕微鏡下で測定しなければならないことです。同じように、「浮気」の関係での妊娠率はそうでない状態に比べて妊娠率が高くなるというデータもあるようです。
その一方で、「浮気」の追跡を業とする恋愛離婚カウンセラーからは、出演していた男性一同が驚愕する話が続きました。
「携帯電話やメールは浮気をし易くするとともに、浮気の証拠を嫌というほど残してくれます。愚かな男性は奥様をごまかそうと、相手の女性の名前を男性の名前や会社名で登録したりしますが、届いたメールのアドレスが「princess_love@~」では一目瞭然でしょう! 女性ってご自分の誕生日を例えばlove0715@のようにアドレスに残すことが多いのよね。そんな時7月15日周辺の夫の素行をチェックしているとまんまと罠にはまるのよ」と。
7月11日に放映された番組をご覧いただけなかった男性諸君。油断禁物ですぞ!
「この記事の著作権は読売新聞(ヨミドクター)に帰属します。」