引き続き↓
本当、これ一番気に入った歌い手さんです。
素敵な大人って、こういう人のことをいうのでしょう。
スキマスイッチの「奏」を歌ってみました by
ウサコhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6384320見事にニコニコ動画に時間を盗まれてしまいました。
前回、前々回エントリーでかなり面白くなってしまい、純粋に楽しんでしまった。
サービスの比較をしようとしたけれど、ニコニコ動画の周りに出来上がるコミュニティの特徴を考察したみた。
まず、前提となる動画投稿サイトの一般的な特徴について。
動画投稿サイトは自分で編集した動画を投稿してインターネット上の閲覧者にみてもらうことができる。
投稿される動画は、テレビやDVDなどの商業媒体を適当な尺に縮めてそのままコピー、自分の都合のよい部分だけを抜けとって張り合わせる、音源のみ・画像のみを借りて後は自分でアレンジする、台本や楽譜を自分で演じる、全てオリジナルで制作するといった方法がとられる。
ニコニコ動画が他の動画投稿サイトと異なるのはコメントが動画の上を流れていき、そのログが見られる。誰かがある動画を見てコメントを書き込んだとする。次にそれを見た投稿者は動画への反応と自分よりも前に投稿されたコメントを見ながら自分のコメントを書き込む。そうした動きを見ながら別の人が注目されているかどうかを見て、自分も投稿しようという気が起きる。もし、動画に人を惹きつける力がある場合はコメントが膨らみ、動画を見ている人は同じことを共有している感覚を持つようになり、インターネット上の交流が生まれ、そのうちに直接的にコミュニケーションをとるようになる。そうすることによって作品ごと、あるいは動画投稿者ごとにコミュニティができがることだ。かつてはPCはヲタクがやるものとして扱われていたが今は直接的なコミュニケーションをとるきっかけとして受け入れられる。
動画の画面上に流れるコメントを見てみると、「泣ける」「感動した」「ぱね」「キモ」「上手すぎる」「カワイイ」「女だけど結婚して」としてとか、自分とはぜんぜん関係の人たちが今見ている動画に心の中をさらけ出すことで、自分もそうだったんだとか、それはないねとか自分の世界を見つけていく。
こうした動きを見て、動画投稿者は喜んでくれる人がいて自分の存在を認めてくれたことが嬉しくて励みになったり、逆に酷い言葉に傷ついて投稿した動画を削除したりする。
で、ぼくがこのシステムがおもしろいと思ったのは、曖昧さがあるということ。企業なので、お金に換えなければやっていけないので提供しているサービスにはお金が絡むロジックが常に働くはずなのに、そうでもないこと。
インディーズとメジャー、プロとアマといった境界があまり厳密に扱われない。
趣味を楽しんでいる人、自分を売り出すためのメディアとする人、プロなんだけどハンドルネームを使ってこっそりとやる人、元プロなんだけどやっぱり好きで表現の場として選んでいる人。
そして、中にはみんなに注目されてプロになってしまう人もいる。また、実生活とは切り離した純粋な趣味の空間としてプロを薦められても自分の生活を守る人。あるいは、匿名でやっていたのにプロとしてやっていたことがバレて、投稿を辞めざるを得なかった人。
いろんな人が混在している空間が出来上がっている。
出来上がったコミュニティはSNSのコミュニティが出来上がったり、あるいはファン同士のつながりがイベントが開催されたりもしている。
インターネットがない時代の売り込み方は、デモテープを作って、自分の作品を扱ってくれそうな人が作っている業界に飛び込んで、その業界が認めてくれることでやっと世間に晒してもらう権利を得ることができた。業界の側にとっては何が売れるかってのは自分たちで決めていかなければならないで自然と動きが起きない状況だった。また金づるの意向にしたがわなければいけない情報の流通構造のために、どうしても自分よがりのものにならざるを得ない状況があった。また、趣味でやりたいだけどより多くの人と思いを共有したい思っている人はそうした構造から排除去れていることもある。そうしたプロ志向の人間と売り出す業界の側の人間の接点は今思えば狭かったと思う。
そう考えると今の状況はとても柔軟になっていると感じる。もちろんお金の価値で測ったメディア業界のパイは縮小しているので少しでも僅かなチャンスを拾うようになるので多様な方法がとられることは当然だ。しかし、そもそもの業界の縮小の最大の原因は情報アクセスのコストが抑制されたことによるものであり、メディア業界が縮小したところで音楽や映像を楽しまない人が増えたと考えるわけでない。むしろ、ブログを公開する人がたくさんいたり、作品を投稿する機会が増えたことで、従来のサークルをさらに延長した形で、いろんな楽しみが増えている。
こういった流れの中でのニコニコ動画の出現は自分と同じことを共有できる人を簡単に見つけてくれ、日常生活の中で触れることができるサークルの拡大を促し、コミュニケーションの機会を増やしてくれる。
それと、著作権の問題だが海外サイトだと明らかに違法コピーだったり、あからさまに放送倫理に触れることが多いが、ニコニコ動画の場合はサイト運営者の権利の管理が行き届いているせいもあるが、サイト閲覧者がたくさんのコメントからタブーを感じるとることができ、そういった雰囲気にならないことが大きい。もちろん、テレビの焼き直しみたいな感じの状況ではあるし、商業メディアの切り貼りをしたりしているが、そのままのパクリが少ないのも驚くことだ。
ただ、今の仕組みのままだと売れっ子がでるのは難しいかなと思う。ニコニコ動画の本物のコンテンツとしてはボカロとライブ映像、エロ動画だから、キャリアのステップとしては従来通りの方法の方がまだ強力かな。動画閲覧数と投稿者の歌唱力や演技力が相関関係がなかったり、分野が偏っていたりしている。
たとえば、もっと高性能で扱いやすい編集ソフトが安価な値段で販売されたり、オーディションやレッスンの仕組みを専門業者と構築していかないと、この後の展開が難しいのかなとも思う。
よし、これで無駄な時間を回収できたぞ、と。