以前にも書いたのですが、恥ずかしながら中学一年生の時には、家で勉強したのは一年間で数十秒だけでした。


 当然ですが成績はとんでもないことになっていました。

小学生の頃

 しかし、それから数年さかのぼり小学生の頃はというと、毎日宿題をして、授業にも積極的に取り組んでいました。


 その頃の優先順位は

  1. 友だちと遊ぶ

  2. 読書

  3. お笑い(テレビ番組)

  4. 計算

と、こんな感じでした。


 小さい頃から本や図鑑が大好きで、常に手元に何か書籍がありました。


 小学生になると友だちと遊ぶことが楽しくて、毎日遊んでいました。


 自分が育った地方でも、小学三年生くらいになると、習い事をする子が増えてきました。


 自分も書道教室には行っていましたが、それも友だちに会うために行くと言った感じでした。


 そのころには算盤教室に通う子も出てきて、通っている子が授業で計算力を発揮し始めます。


 すると、母が「クラスの誰か(算盤教室に行ってる)に計算で負けたら、あなたも算盤教室に通いなさい。」と言い出しました。


 友だちと遊びたい自分は『算盤教室に行ってたら、遊ぶ時間が無くなっちゃう。これは負けられない。』と宿題の他に計算練習をするようになりました。


 あとから考えれば、クラスで負けたところで、それを母が知る手段は無かったはずなので、あそこまで必死にならなくても良かったのですが、これが後に自分を助けてくれることになります。


 さらに五年生になると、近所に学習塾が出来ました。


 一緒に遊んでいた友だちがみんな行き始めて、中々遊んでもらえなくなりました。


 さすがにみんなが行き始めたので気になり、塾とはどういうところなのか、学校の休み時間に聞きまくりました。


 するとどうでしょう、みんなが口をそろえて言うには

学校みたいに授業を受けるんだよ。


えっ? 学校みたいに? 


 さらに詳しく内容を聞いていきます。


 結果は、ほぼ学校! だったら、わざわざ通う必要はないし、せっかく学校が終わって自由になったのに、お金を払ってさらに不自由になるなんて考えられない。


 そう思ったので塾には通いませんでした。


 10年後に講師として通うことになるのに。


 そうなると、学校から帰ってきても、友だちに遊んでもらえないので、読書熱が再燃することになります。


 五年生で400冊以上、六年生では800冊ほどを一年間で読みました。


 そのときに書籍名、作者、内容を簡単に書いて提出すると、シールがもらえて、それを教室の後ろに貼ってある表に貼っていくと、クラスメートが褒めてくれました。


 それで調子に乗って読んでいました。



 続きます。


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