真面目なのに成績が伸びない

 真面目にやっているのに結果が出ない生徒が多いということです。


 特に数学に多いのですが、毎日、家庭学習をして、授業もしっかり聞いているのに点数が取れないんです。


 これが非常に不思議だったんです。


 依頼を受けたときに成績を聞いて「こんな感じの状態かな」と想像して本人に会います。


 そして、普段の学習状況を聞くと非常によく学習しているんです。


 学習状況と実際の得点が合っていないんです。


 つまり、それだけ勉強していたら、その得点の倍は取れるはずだけど・・・。


 なんと、これの原因は教科書なんです。


 そういう生徒は必ず教科書通りに、教科書のままにやっているんです。


 えっ?と思いますよね? 


 でも実際にノートにも教科書のやり方で書いてあって、間違えているんです。


 実は、教科書は親切に書いているつもりなのかもしれませんが、多くの生徒には、紛らわしい表現が多いのです。


 単元の前半でやっていたことが、後半ではやらなくなるとか、学習する順番が違うのではないかと感じる単元がいくつもあります。


 以前、PTA会長を務めていたときに、県の教育局の方に質問する機会があったので、この教科書のことを質問すると「何を言っているのだ」顔をされて、返事を濁らされたことがありました。


 つまり教科書を審査、決定する方々は実際に使っている生徒側の反応は、把握していないのでしょう。


 でも、自分は今までにそう言った生徒を何人も担当してきましたから、教科書のせいで分かりにくくなっているのは事実なんです。


 そんな教科書の罠に掛かってしまう生徒は、みんな真面目な生徒でした。


 今回は、そのあたりを具体的に書くつもりでしたが、長くなってしまったので、次回に持ち越しにします。