素直な生徒は伸びる

 まず素直な性格の生徒は、成績向上までが想定している期間より早く結果が出やすい傾向があります。


 もちろん指示している事をしっかりこなしてくれるので、学力が向上するのですが、仮にそのやり方が合っていないときも、これだけやっても結果が出ないのはおかしいと判断して、別の方法を早く取れるということで、すぐに対処も出来るので早く結果が出るのでしょう。


 最初の信頼関係が出来上がる前でも、説明をしっかりと聞き、学習を進めていける生徒は見る見る伸びていきます。


 ほとんどの生徒は素直ではあるのですが、それまでのテスト等で自信を失っている、あるいは勉強=つまらないもの、という式が出来上がってしまっている場合が多いのです。


 だから、こちら側の努力が必要になります。


 生徒の現在がどういう状態にあって、今までやっていたことがどうなのか、改善するにはどういう手段があるのかを細かく説明していきます。


 その上で、こうなるためには何が必要で、そのための方法にはこういうのがあると伝えて、相談してやり方を決めていきます。


 それには、自分もそうでしたが、「いいからこうにやって」と説明を薄く指示を出しても、『言われてる感』だけでは効果が少なく、相談によって決めると『自分で決めたこと感』で身の入り方が違います。

 どういう気持ちでおじさん(私)を呼ぶことに決めたのかも、サラッと聞いて言葉にしてもらいます。


 マンツーマン授業ですから、生徒は逃げ場が無いと身構えるのが普通ですからね。覚悟して望んでいるはずなので、その覚悟を口にしてもらいます。


 慣れてきて、気が緩んできても、最初の覚悟に戻しやすくなります。


 一度、口に出せばOKではないのですが、口にすることはとても大事ですね。