日記の書き方

 ではそのために、具体的にどう日記を書いたらよいのでしょうか?


 それでは、実際に担当した生徒で試した話で説明しましょう。


 まず日記を書くうえでのルールです。

  1. ノートの3行以上書く

  2. 文字はていねいに他人が読めるように書く

  3. 漢字で書ける文字は漢字でかく

  4. 句読点に注意する

  5. 出来事の報告だけの文章ではいけない

  6. 状況や感情の説明を入れる

  7. 必ず読み返して確認する

 

  どうですか?そんなに難しくないでしょう?

 わかりやすく、具体的な例を上げます。



 今日は休みじかんにサッカーをしました。楽しかったです。



 もちろん短いですし、『じかん』が漢字で書いていない。さらに出来事だけで、感情の説明もありません。


 これは書き直しをしてもらいました。


 実はこれを書いたのは五年生でした。この日記では一年生ですよね。


 書き直したものが以下の通り



 今日は、天気が良かったので、昼休みに男子10人でサッカーをしました。サッカーを習っている○○君と同じチームで、○○君がゴール前にいいパスを出してくれたのを、うまく決められて嬉しかったです。また明日もサッカーがしたいです。



 こんな感じです。三年生くらいにはなりました。五年生ですがね。


 かなり違うのがおわかりいただけると思います。


 ルールの6番がとても重要で、『状況や感情の説明』と言っても児童はピンと来ないので「読んだ人が想像出来るように書」と伝えていました。


 書いていくと七つのルールを意識するようになり、個人差はありますが、みんな良い日記を書くようになります。


 当然のことですが、これが文章を書く練習になります。なるべく早い学年から始めた方がいいです。


 どうですか?これは大人が見ていかないと出来ないので、ちょっと関わりが必要になります。


 日記を読むときのポイントとして、あまり察知して読まないこと、単純に文章から内容がわかるかどうか、そしてわからなければ質問します。


「なんでサッカーをしたの?」
「誰としたの?」
「どう楽しかったの?」
など


 そうすると彼らなりに答えてきます。その答えを日記に入れていくと、先ほどの書き直しのようになります。


 これをとにかく繰り返します。上手くなるには書くしかありません。


 まあ日記ですから、あまり厳しくせずに軽く捉えてくださいね。


 それが原因で文章を書くことが嫌いにならないように気をつけてくださいね。


 ちなみに、さきほどの書き直しをした生徒は、しばらくするとドヤ顔で見せて来るようになりました。


 以上が『日記を書く』のやり方です。ぜひ参考にしてください。