リーダーらしき警官が「何とかかんとかペーパー!!」と大声で怒鳴りやがった。「何だ?ペーパーって?」最初のうちはわからなかったが、どうやら写真のようだった。そして、「500ドルよこせ!」と言ってきた。カメラを返して欲しかったら500ドルよこせと言ってきてるのである。これにはさすがにキレてしまった。もはや、片言英語に変換して喋る事はやめて日本語で警官に怒鳴り散らした。我を忘れて怒鳴ったため、この車両にいるインド人がほとんど起きてしまった。リーダー格の警官が「ちょっと来い!」と列車の隅に連れてかれた。「カメラを返せ!」リーダー格の警官はまたさっきの言葉を繰り返す。一指し指で人の胸を突っついてきた。寝ているところを起こされ、デジカメを取られ挙句に「500ドルよこせ!」と理不尽極まりない事を言われ、なおかつ、人の胸を強く突っついてきやがった。これだけの材料があれば殴ってもいいだろう。しかし、ここはグッと堪えた。リーダーはまた繰り返して言った。そして「500ルピー出せ!それでカメラを返してやる!」この野郎何を偉そうに言ってやがる。しかし、これ以上問答しているとカメラを没収されそうな気がしたので500ルピーをグチャグチャにして渡してやった。リーダーは黙って受け取ると馬鹿にカメラを渡すようにあごで指示したが、この馬鹿はなかなか懐から出そうとしなかった。リーダー格が怒った顔で再び指示を出してようやくデジカメが戻ってきた。カメラはまた買えても中に入っている写真はもう二度と撮る事はできないのだ。戻ってきてホッした。カルカッタに着いて日本領事館に電話したら、インド人がでた。そして、英語だった。このようなトラブルがあるのかどうか聞いてみたかったのだが説明できなかった。日本の領事館なのになぜ英語なのだろうか?自分のように英語が喋れない人が困って電話した時、このような対応では電話代が持たない。何とかしやがれ外務省!