部屋に入り、シャワーを浴びようとしたらお湯がでない。水だ。
まだ3時ぐらいだがこの気温で水シャワーは間違いなく風邪を引く。
シャワーを浴びることができずに、外に出て歩いてスーンフーン湖を1周した。
気温といい町並みといいこの静かな湖といい、おフランスの避暑地を散歩しているようだった。
1周して昨日と同じ場所で湖を見ていたら、スルメ売りの少女が現れた。
「2枚いくら?」と尋ねたら40000ドンと言う返事が返ってきた。ボリすぎである。1枚にして10000ドン(約90円)で買った。それでも高いけど相場がわからない。あっという間に食べ終わって横を見るとベトナム人が2枚5000ドン(約45円)で買っているではないか。
「また、やられた。」そう思っていたら今度はその子のお母さんが売りにやってきた。
相場がわかったから5000ドン以上では買わない。お母さんは自分に根負けして、最初は2枚で10000ドンだったのが、5000ドンで売ってくれた。ホーチミンのように嫌味のないボリ方だった。
スルメ売りの親子とのやり取りをしたらボルのボラれるとかいう考えがどうでもよくなった。
この親子から買った焙りたてのスルメを食べながら静かな夕方のスーンフーン湖を眺め、日本にいる親、兄弟、友達の事を考えていた。


つづく