約2年半前のこと。

家内が直腸がん手術後、4日後に縫合不全で腹膜炎を発症し、敗血症で死ぬ手前から何とか生還。

それから2週間もしないで、この病棟にいたら心が痛めつけられるからと無理やり退院。



今晩、家内からその話題が出た。

今でも立っていること、走れていることを時折不思議に思うと言う。

よくここまで来たと。



あの退院から後、少しでも歩いて日常生活に近づけなければと、必死にリハビリとして歩いたという。

まさに、牛歩のごとく。

自分に負けるものか、と自分に言い聞かせていたと。



周囲が、そのおかしな動きを見て変に思おうが、知ったものかといった気持ちで歩いたという。

時たま、無理に駅の方まで行きすぎて、帰りをどうしようかと悩んだという(その当時は駅前に住んでいて、信号に引っ掛からなければマンションから駅まで徒歩3分程度にもかかわらず)。



人間はつい状況に甘えてしまう。

動かすのが痛いなら、つい動かさないようにしてしまう。

短期的な満足と長期的な満足を秤にかけて、長期的な満足をめざした方が、あとあと幸せになれる確率は高い。



そのためには、


自分に負けない。


いま書いている自分にも言い聞かせる。



すべてに感謝。