おもしろき
こともなき世を
おもしろく
住みなすものは
心なりけり
幕末の偉人、高杉晋作が残したと言われる。
いまの世の中、ウクライナ情勢含め、急激な円安など、先々がよく見えない。
風の時代に入ったとはいえ、まだ明るい兆候はない。
そんな中、桜は冷え込んだ気候の中、健気に咲いていた。
世の中だけでなく、それぞれの境遇に応じてせわしい日常をみんな送っている。
情報量も多い。
どこかで、現代の1日に入る情報量は平安時代に暮らす人の一生分、江戸時代での一年分と書いてあったような(間違いなら失礼、そもそも検証のしようがないと思う)
話は飛ぶ。
仏教では、空(くう)を扱う。
空は中立。
だから般若心経では、色即是空、空即是色、とある。
結局、自分に起こる事象はすべて中立。
そこに意味付けするのは、心とか思考。
量子力学の観測者効果のように、相手に対する自分の思いが、相手に影響する。
だとしたら、常に「おもしろく」物事を捉えた方が得ではないか。
危機的な状況に陥った長州藩にいながら、かの句を詠んだ高杉晋作はその点をなんとなくも自覚していたのでは。
桜は気候がどうあろうと、咲いては散っていく。
自分以外の外的環境に、自分の内面を揺さぶられるようなことはしたくないな。
昨年の今頃は、家内が直腸がん手術後の縫合不全から何とか奇跡的に退院し、歩くのもおぼつかない状況の中、桜を見た。
同じ桜を見るのでも、気持ちが違う。
それが人間として生まれ、味わうべき情味なのかもしれない。
何かあるのが、人生。
何かが始まれば、いつかは終わる。
いまがどうあろうと、なんとか人生を楽しめればと。
誕生日の節目に何となく思った。
