7月9日。

家内が直腸がんを患い(わずらい)、紹介を受けてがん専門病院に初めて行ったのが、2月9日。

ちょうど5ヶ月。



5ヶ月前は藁をもすがる思いだった。

できるだけ確実に治療してもらいたいと、がんの手術ではトップレベルと思われる病院を選んだ。

家内の友人の知り合いを通じて縁をもった。



本来腹腔鏡手術でがん病巣を切り取り、リンパ節転移がなければ経過観察の予定だった。

しかし、数%しか起きない縫合不全により一時は死の淵に彷徨いつつも、何とか戻ってきた。

開腹手術による創傷と一時ストーマとを引き換えに。

しばらく、家内は心を閉ざしてしまった。



そして6月、単なるストーマ閉鎖術のはずが、腸管癒着により、また開腹手術。

その後、大出血。

家内の心は折れかけた。

が、なんとか立ち上がった。



病院内はいつも人で溢れていた。

がん専門病院だから、がん患者もしくはその家族にしか縁がない。

ここには、いろいろなドラマがあるだろう。

私たちもドラマの一つになった。




今日の検査と診察を機に、経過観察となった。

想定外の2回の開腹手術による傷は、癒えるのに3ヶ月はかかるという。

時折痛みや血が滲み出るが、血液検査では問題ないので時間薬で治すしかない。



元々手術前から懸念していた排便障害は、いまのところ日常生活を妨げるまでには至ってない。

まだ退院して日は浅いので、こちらも様子見しながら活動範囲を少しずつ拡げていく。



昨年早々から岐阜まで行き来して、父の末期胃がんの闘病生活をフォローした。

昨年のいまの時期は、父を連れて実家のある九州に行った。

この1年半、父と家内が患ったがんという病にいろいろな形で付き合った。

方や命を落とし、方や想定外がありつつも命を繋いだ。



何かあるのが人生。



明日からは違った視点で進める。

家内のがんが見つかったとき、岡本真夜さん「TOMORROW 」を引用した。

いま一区切りとして、再度引用する。



季節を忘れるくらい
いろんな事があるけど
二人でただ歩いてる
この感じがいとしい

頼りにしてる だけど時には
夢の荷物 放り投げて
泣いてもいいよ つきあうから
カッコつけないで

涙の数だけ強くなろうよ
風に揺れている花のように
自分をそのまま 信じていてね
明日は来るよ どんな時も






一区切り。

今晩は家内二人心身ともにゆっくりしよう。

そして強くなった二人で新しい明日を迎える。


今朝に撮った道端の花のように。