今朝父の夢を見た。
偶然かどうか、ちょうど月命日だ。
母と一日違い。
追うように3ヶ月前に亡くなった。

夢ではパチンコで確変が当たり、外で食事しようとご機嫌だった。

生前、父との外食は焼肉が多かった。
がんになっても肉が好きだった。
また、がんになってから甘いものを好むようになった。
甘いものはがんの栄養になるにもかかわらず。


昨日で家内の検査は終わった。
あとは結果と治療方針を来週月曜に確認する。
それまでは普段の生活となる。
もちろん、気をつけるべきは食事。

徹底した減塩、砂糖、お酒は取らない。
できる限り免疫を上げ、がん細胞を増長させないために。


ただ、いろいろなことをしたところで、人はいつか死ぬ。
死ぬ期限が延びるだけ。


父が亡くなった後、諸々の残務処理があった。
母が普通に歩けなくなり特別に探した車の処分など。
二人の短いながらも想い出のある車を手放すときは、感涙した感情が込み上げた。

その過程で思い出した詩があった。

さだまさし「防人の詩」

おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
風はどうですか 空もそうですか
おしえてください


この歌は映画「二百三高地」でも有名になった。
司馬遼太郎「坂の上の雲」にも描写されているが、日露戦争の激戦地を中心に人の生死について問題提議していると考える。


わずかな生命のきらめきを信じていいですか
言葉で見えない望みといったものを
去る人があれば 来る人もあって
欠けてゆく月も やがて満ちて来る
なりわいの中で


古きものはなくなり、新しきものが生まれる。
宇宙の原則には逆らえない。

そして最後。

海は死にますか 山は死にますか
春は死にますか 秋は死にますか
愛は死にますか 心は死にますか

私の大切な故郷もみんな
逝ってしまいますか


故郷。
昨年、父がまだ元気なときに実家のある九州に行き、父より3つ上の兄も同席で夕食をご一緒した。
そのときに壁にかかっていた「故郷」について書かれていた説明に、父は妙にうなづいていた。


月日が過ぎて
故郷はだんだん小さく遠くなる


いまは遠く彼方になってしまった。