納経所(納経帳の記帳や白衣への押印など)は霊場会の定めにより
7時-17時の間の受付となっています(一部例外の札所あり)。
私は「朝遅く出勤、深夜に退社」という今の職務のリズムをそのままお遍路に
活用しており、広島を出発し、その日1番目の札所に到着するのが12時ごろ、
というのもざらなのです。
で、よくやってしまうのが
「17時ぎりぎりに札所に到着する」ということ。
そういう時は真っ先に納経所に駆け込み、
「時間が時間なんで、先に納経だけさせてください」とお願いし、
納経帳の記帳を先にやってもらい、17時以降にゆっくりと
本堂・大師堂で拝んで帰ります。
<注>
人それぞれですが、私は1ヶ寺の参拝で、最低20分は使います。
この辺の話は、また改めて。
で、今回は64番札所・前神寺でそれをやってしまいました。

16時55分の納経所への『駆込み訴へ 』。
間に合ってよかった…。

11月って、17時を過ぎるとあたりが本当に暗くなるわけで。
17時で札所が終了するのは理に叶ってるわけで。
64番・前神寺ももちろん、あたりが静寂に包まれ、
時折聞こえてくるのは、近くを走るJR予讃線の列車の音と、
飛行機の音くらい(なぜ?)。

そんな時に鳴らす鐘楼の鐘の音は、ときおり自分でも驚くくらい
辺りに響き渡っているような気がしたり。
で、本堂。


上は11年11月撮影。下は09年5月撮影。
2年半の間に、本堂がでっかくなっちゃったぁ。
しかもライトアップされてる。

大師堂。ここにてこの日の参拝は終了。
17時過ぎに納経を終えて札所を出るときって、
なんなんだろう。
日曜日の夕方、「サザエさん」のエンディングテーマを
見てるのに似てる。
日常生活への回帰。とでもいうのだろうか。
このような非日常があるから、
実社会でなんとかやっていけてるのだろうな。
でなかったら、今頃
職業遍路やってるだろうな。