御詠歌 霊山の釈迦のみ前にめぐりきてよろずの罪も消えうせにけり

本尊  釈迦如来

真言  のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

宗派  高野真言宗

開基  行基菩薩


お寺の歴史・全体像

四国巡礼の第一歩を踏み出す天平年間(729~749)、聖武天皇の信頼も厚かった行基が、天皇の勅願により開基。その後弘仁6年(815)、弘法大師は人間のもつ八十八の煩悩をなくそうと、この地を21日間修法している時に、数多くの菩薩が一老師を囲んで熱心に法を開いている光景を目の当たりにしました。釈迦如来がインドの霊鷲山(りょうじゅざん)で説法されていた様子にあまりにも似ていたことから、インド(天竺)の霊山を日本に移すという意味からこの名が付き、仏教五穀の法則に従って、四国を右回りに巡る遍路道を創って1200年余りになります。現在では、発願の寺・一番さんなどに親しまれています。境内に入ると、左手に多宝塔、左手に鯉が泳いでいる泉水池、その斜め奥に大師堂があります。参道の正面、階段を登ったところには、一見して古刹といった堂々とした本堂が建ち、中には本尊の釈迦如来が安置されています。この釈迦如来は左手に玉をもっている坐象で、弘法大師の作といわれています。広い境内はいつも多くの参拝で賑わっていて、休憩ができるように所々にベンチが設置されています。


納経所は本堂横と大師堂裏にあり、どちらでも札所巡りに必要な遍路用具を全て揃えることができます。また、寺では3月21日から10日間、和歌山から「接待講(せったいこう)」の人達が大漁旗をたて船に乗ってやってきて、お遍路さんに果物やお菓子などを配り接待するという習わしが今でも続いています。お遍路さんを接待するという風習は、四国霊場独特のものと言われています。この期間、寺は一段と賑やかになります。その他、正月三箇日は正月護摩祈祷、2月節分は星祭り、厄除け祈祷、4月第一日曜は釈迦誕生会、青葉まつり、花祭り、6月15日は大師誕生会、青葉まつり、毎月1日は護摩祈祷、毎月21日は御影供が行われます。


お寺について

多宝塔

天正年間(1573~1592)長宗我部元親の攻撃で堂塔は炎上。再建されるが、明治24年(1891)に、本堂と多宝塔以外を残し再び焼失。大部分は近年の建築であるが、応永年間(1394~1428)に建立され、すでに600年近い歴史を持つ多宝塔は古格を持つ建物です。


縁結び観音

仁王門を入ってすぐの所にある縁結び観音は、男女の縁でなく、健康との縁、幸せとの縁、仕事との縁など、様々な縁との結び付きに御利益があるとされています。お賽銭を入れて願い事をするのもいいが、水でお清めしながら真摯に祈れば功徳が得られるといわれています。