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バスケと子供たちを愛する人たちへ

全国大会が掛かったある大事な試合で、その局面は訪れました。


その選択を迫ったのはキャプテンでエースの子でした。

緊張とプレッシャーで本来の力が発揮できていません。


しかも一点を争う大接戦。

その子が力を発揮しなければ厳しい局面です。


無理に勝負させて、精神的に崩れミスを連発すれば致命的な状況になります。

が、もし乗り越えて本来の力を発揮すれば、大きく勝利へ近づく。

もちろん、他の子で勝負をするという選択肢もあります。


それはひとつの賭けでした。


皆さんならどうしますか?



僕はその時、その子にこう言いました。

「ここで逃げるなら何のために今まで頑張って来た。勝ち負けじゃない!真っ向勝負して来い」


コーチからは「ここで無理に行かせたら潰れますよ!」という提言もありましたが聞き入れず、「これで負けるならそこまでのチームだったってことだ。あいつに行かせろ!」と無理を言いました。


結果は・・・


崩れたというより、攻めきれなかったというのが正しいかも知れません。

本来の力を発揮できず、試合には惜敗、目標達成には至りませんでした。



でも、僕はそれでいい!と思っていて、試合に負け全国を逃したことを後悔なんてしていない。


なぜなら、目標より目的が大事だからです。

目的を達成するために目標がある。

目標が目的になっては絶対にダメだという信念があるからです。


これがプロの世界なら、勝つことを最優先にしてリスクを避けたでしょう。

でもミニバスは違う。

試合に勝つことが本当の勝利ではないのです。


あ、でも勘違いしないで下さい。

負けていい!と言っているのではありません。


勝ちに拘りながらも曲げてはいけないことがあると言いたいのです。


目的を曲げずに目標に拘り、最高のパフォーマンスを引き出す。


それが僕が目指している指導です。



その試合に負けた時、涙を流す子供たちを見て、いつかこの悔しさがバネとなって輝く時が来ると僕は信じました。


そして3年後、全中の舞台で輝く彼等がいました。



先日、今の子供たちに「お前たち、監督が試合前に『勝ち負けじゃないぞ』と言っている言葉の意味はわかってるよな?」と聞くと、「・・・」反応が鈍い。


「まさか、負けてもいいと言ってると思ってる人?」


「・・・」


「あまり意味がわかってない人?」って聞くと半分以上が手を上げた。


「お前ら、今まで何十回も話したろ~が!!!」


と、そこからまた長い説明・・・



知ってる、これが小学生。


逃げるな、俺!


WILL TO WIN !!