ミニバス時代の映像(11番がSです)
https://www.youtube.com/watch?v=3x8OmWKqu9Q
地元の中学に進学したSは中学でもバスケを続けた。
元々、そこそこ身長があった彼はそれから更に伸び、3年時には180cmを超えるほどになっていた。
僕は滅多に中学の試合を観に行けないのだが、たまたまミニバスの休みと重なって一度だけSたちの新人戦を観に行ったことがある。
そこにはスタメンに顔を連ねるSがいた。
ミニバス時代のふにゃふにゃ感はもう無く、大黒柱のようにゴール下を頑張るSの姿があった。
「あのはんぺんが・・・」その時の姿は嬉しかった映像として目に焼き付いている。
その後、高校に進学したSは、ある壁に直面する。
その高校にはバスケ部がなかったのだ。
彼はすぐに行動した。
バスケ部の立ち上げを学校長に嘆願して、創部を実現させたのだ。
そして、初代主将として3年間活動し、3年時には生徒会長にもなった。
大学も国立大学の進学を早々と決め、もう次なる目標に向かっている。
そんなSに「大学でバスケはどうするんだ?」と聞いてみた。
すると、「もちろん続けます!」と即答だった。
練習後、子供たちに言葉を掛けてくれた。
「シューティングスターズでの練習は厳しく辛いかもしれません。でも、こうやって皆さんの成長のために毎日体育館に指導に来てくれる監督やコーチ、そして生活のすべてを支えてくれるお父さんお母さんへの感謝を決して忘れてはいけません。僕は高校で自分達でバスケ部を立ち上げました。指導者のいないまま、何もわからないままのスタートでした。そこでよくわかりました。この環境は決して当たり前じゃないということ、そしてどんなにありがたいかということが。皆さんはもうすぐ県大会です。その感謝を形にできるように全力で頑張って下さい。応援しています。」
後輩たちに対しても生徒会長らしいきちんとした敬語。
あらかじめ準備していたかのような素晴らしいスピーチ。
後ろで聞きながら、感動で胸が熱くなりました。
ミニバス時代、Sの今の姿は正直イメージできなかった。
だが今は言える。
彼にとってバスケに出会ったこと、シューティングスターズに出会ったことは間違いではなかった。
はんぺんはこれからまたどんなエピソードをつくるんだろう。
でも、彼の未来はきっと明るい。