選手(子供)が育つ環境 | kantoku's ブログ

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バスケと子供たちを愛する人たちへ

遅くなりましたが、改めまして、皆さま新年明けましておめでとうございます。

 

早いもので、もう17日も過ぎてしまいましたね。

新年から既に今年最初のカップ戦や地元の冬季リーグなどがありました。

今年もまたミニバス三昧な一年になると思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

今年になってからの報告の前に、年末に行った2016年最後の試合の話しをしたいのです。

それはうちのチームがよく参加させてもらう練習会(といっても試合ですが)でのこと。

 

県内外に数多くのミニバス仲間がいますが、そこは最も熱いグループと言っても過言じゃないところで、ここでの試合は質の悪い手の使い方や体の使い方には厳しくファールを吹くが、OFとDFが真っ向やり合うことには、簡単に笛は鳴らさないといった感じで、選手同士が本気でぶつかり合う、やり合うことを良しとする環境なのです。

 

そんな環境なので、強いチームも多く、全国に出場するチームもよく出ます。

今年の県大会でうちが完敗したFクラブもここに参加しているチームです。

 

僕はここの雰囲気が好きでよく参加させてもらっているのですが、やっぱり一年の締めくくりはここでやりたい!と思い、親しいMコーチに電話して、「今年の最後、そこでやらせてくれない?」とお願いしたら、「土本さん、Fクラブともう一発やるでしょ!?新チームもやりましょう!Sクラブがいいですよ!」と僕が一番願ってることをさらっと言ってくれる。

 

嬉しくなって、次の日の練習で早速子供たちにこう伝えました。

「今年最後の試合が決まったぞ。Fクラブとの再戦だ。県大会でもう決着はついている。強かったのはFクラブなんだが、あの試合のままではお前たちが納得いかんだろ!?ってMコーチが組んでくれたんだ」

「そして新チーム、お前たちの試合も組んでくれたぞ!ネクストカップ(新チームの大きな大会)で優勝したSクラブだ。今福岡で一番強いかもしれないぞ」

「一年を締めくくるのに最高の舞台だな。全力で準備するぞ!」

 

そして臨んだ練習試合当日、今度こそ気持ちで戦うと言いながら、またもそれをコートに出せずに撃沈。

情けない気持ちでいるところにMコーチが「もう一本やりましょ!」と一言。

 

そこで僕は子供たちにこう言いました。
「もう一試合、Fクラブとやらせてもらうことになったが、もう6年生は出さない。新チームでやらせてもらう」と。

試合開始直前、僕の目の前に来た6年生たちが「もう一度やらせて下さい」と言うので「ダメだ。本気で挑む気の無いお前たちに3度目があるか!(怒)」と返すと、「次は絶対やります!」と言うので、「もしこの試合でも本気を感じなかったら、今後の大会はすべて新チームでいく。それでもいいな?」というと、「はい!」という強い返事が返って来た。

 

そして始まった本当の2016年ラストゲーム・・・やっと本気の戦いが出来ました。

最終Qスタートの時、いつものように「勝ち負けは関係ない。最後まで真っ向勝負して来い!」と声を掛けました。

本気の戦いは見ていて気持ちが良い!勝ち負けなんてホントにいいんです。

 

その試合はいつも参加しているチームのコーチ二人が吹いてくれました。

競り合う中、相手ディフェンスと接触しファンブルして外に出た感じのボールもジャッジは百道ボール。
「さぁ、もっとやれ!」と声を掛けてくれているかのような笛で、子供たちは何度も挑んで行きます。

 

県大会からの経緯をよく知ってる皆さんの温かく自然な配慮でした。
まさに選手(子供)が育つ環境がここにあると思いました。

ただただ感謝の気持ちで、頑張る子供たちの姿を僕は見ていました。

 

試合終了後、「一年の最後を本当にいい試合で締めさせてもらってありがとう!」とMコーチと審判を引き受けてくれた二人のコーチに言いました。

 

選手(子供)たちを育てているのはチームの指導者だけではないのです。

多くの指導者たちが力を合わせた「環境」が育てているのです。

 

そんな仲間を持つ我がチームは幸せだと感じました。

 

さぁ、そんな環境の中、2017年が始まりました。

今年もどんなドラマが待っているのか!?

 

因みに新チームはボロ負けでした^^;;
またまた良い目標が出来ました!

 

楽しみです。^^
WILL TO WIN !!