歯に衣着せぬ信頼 | kantoku's ブログ

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バスケと子供たちを愛する人たちへ

今日、東京出張から帰って来ました。

また、ブログを再開します。


前回お話した通り、僕は自分自身がこれから若い指導者を育てるべきだと思った2年9ヶ月前から、まだ早いと散々言われながらもヘッドコーチの座を降り、うちの若きコーチ(藤原と言います以後お見知りおきを!)に譲りました。


彼の年齢は当時25歳(現在28歳)、息子とたった5歳しか変わらない若さで、僕にとっては息子同然のような存在です。


教え子たちもそうですが、やはり若い人は吸収と成長がもの凄く早いので、僕の13年のキャリアをたった2年余りで凌ぐほど、あっという間にベンチワークが上手くなりました。

現時点ではもう完全に僕を追い越して、ベンチの主役です。


あ、ただチーム内での存在感は(年齢的にも立場的にも)まだまだ僕の方が上ですから、チーム全体をまとめて士気を上げるのは僕の役目です。


それに、この2年9ヶ月間、僕はただ黙ってヘッドコーチを任せていた訳ではありません。

見たことのある人は「どうした?どうした?」というほどベンチで彼を怒鳴りつけたこともあるし、最初の1年なんか口論は当たり前で、「今日限りで辞めさせて下さい」と言ってきたこともあります。


僕はその位真剣に彼の成長と戦って、自分自身が納得するまで意見を言い続けました。

ただ、それは僕なりの彼への信頼と愛情の証で、信頼していたからこそ歯に衣着せず全て感情をぶつけたし、遠慮をしなかったのです。


僕は彼が何を言われようと最終的に絶対責任を投げ出したりしない奴だと信じていましたから。


その期間を経て、僕はだんだんベンチで静かになっていったのです。

だよね?まだまだかな。(^o^;)


あ、僕は彼のスタイルと僕のスタイルが衝突するのは、最初からちゃんとわかっていましたよ。彼には言ってませんでしたけど。


元々藤原は性格的にもクレバーなバスケを好むタイプ、僕は正反対で常にリスクを取って勝負に出るタイプ、方針がぶつかってしまうのは当たり前です。


流れが悪いと落ち着かせようと視点を変える藤原に対して、僕は流れを悪くしている選手に敢えてボールを集めて勝負させろ!と言うのですから、笑うでしょ!?


そんな期間が2年近く続きました。


で、今はどうなったかと言うと・・・


流れを悪くして縮こまっている選手に視点を変えたプレイで成功させ落ち着かせるという指示ができるようになっちゃいました。

クレバーにリスクを取りながら選手を立ち直らせるベンチワーク!

もう僕の出番はないかな。


いやいや、まだまだ伝えることはたくさんあります。


いつかこのブログも引き継いでもらわないと。


また「今日限りで辞めさせて下さい」って言うかな?(^^ゞ