先日、暇ができたら文庫版の哲学書でも片手に、
陽だまりのなかで思索にふけろうかと思っていたが、
ルソー、ロック、カント、デカルト…。
どれをとっても興味がわかない。
以前、教育哲学に興味が涌き、
ルソーの「エミール三部作」を読破!
と思ってみたが、結局、なんだか面白くなくて、
途中で投げ出したのを思い出した。

それで引っ越しの際、
漫画「スラムダンク」の全巻と、
「エミール三部作」を古本屋「ブックオフ」に持っていった。
スラムダンクは1万数千円の値が付いたが、
「エミール」は、「正直、迷惑なんですけど。」と言われた。
近代思想の祖JJルソーをつかまえて、「迷惑」とは何事か!
おまえだって、中学生のとき、歴史のテストで覚えたろ!
「社会契約論のルソー」を。

時はさかのぼって。
「岩波文庫、つまんないですけど。」
って、現在、どこかの短大で教授をしている当時の友人に聞いたところ、
「訳書だからだよ。原書を読まなきゃ。」
って言われた。
マジで?これからフランス語、勉強するのかよ。
そうは言っても、英語しか読めないのでは、
研究者になるとすると、器が小さい。
ちょっと前向きに、第2外国語を初めてみるか、
とフランスの学習を始めた。
就職が決まりそうだったので、
この第二外国語の勉強は中止にすることにした。

時は戻って。
やはり、哲学するにはドイツ語などが必要で、
哲学者の心を感じるには、原書を読むのが一番らしい。
話は変わるが、
あのドイツ語だから、ドイツで哲学研究が盛んになったと聞いた。
そういえば、
大学で法学を学んだ(なんちゃっての、アホウ学部だけど)
2人の兄の本棚にもドイツ語辞典はあった。
思想などを研究するには、
英語も必要だが、英語だけではダメだな。
あらためて、そう感じた。

オレ、数学教師だし、
哲学する以前に数学しなきゃ、ダメじゃん。

結局、話は元に戻ってくる。
いまさら現代数学は研究できないが、
自分が勉強したいことはあるし、
研鑽を積まなきゃいけないこともある。

日々の数学を、あらためて大事にしよう、
と思った今日、この頃でした。