時事テーマのせいか、アクセス数の多さにビビった。Σ(゚д゚;)
まちがって、このブログに迷い込んだ人、ごめんなさい。

ところで、
「もうセンター試験・数学の感想については書かない。」
と先日、書きませんでしたが、
もう一言だけ。

やはり、あの問題、特に数学Ⅱ・Bの問題について、
批判的な意見は私だけではありませんでした。
職場の同僚教員でも、
「この数年で最悪の問題。」
「センター試験というテストにそぐわない問題。」
というコメントも聞かれました。

「もう、何もいえねぇヽ(`Д´)ノ。」
ふざけているように見えますね、ごめんなさい。
しかし、なんて言っていいのか。
解いた後、っていうか解いている間の嫌悪感。

センター試験のマークシート形式、
国立大学の1次試験だけでなく、
私立大学によっては入試代行試験。
参加大学の多さから、いろいろな意味づけがされ、
また誰もが解ける問題から、誰もが解けない問題まで配列。
過去問にあまり似ないようにとか、
追試験や、数学Ⅰ、数学A、数学Ⅱ、そして追試験など、
範囲の限定がある問題を、一年間で多数作成など、
作る方のストレスも相当のものであると、聞いています。
それでも、…。
あれが、数十万人が解くセンター試験の数学の出題。
やはり、
言葉が出てきません。

あれが数学の問題のすべてではありません。
これから各私立大学、各国立大学の個別試験が始まります。
(うちも中学入試、高校入試がはじまります。)
(作成はもう終わっていると思いますが、
 試験監督、採点業務、ごくろうのことと思います。)
とにかく、その数学の問題が、
創意工夫と数学への愛(信仰)にあふれていますように。

数学は難しい学問だと思います。
私自身、学生時代、それから逃避しようとしました。
でも、どんな数学でもよいのです。
みんなの心に数学を。
数学のあるべき姿は、
数学自身がその人の心に形作ると思います。
私たち教師の出来ることは、自分の見えるように、
数学を表現するだけ。

マークシート試験批判の記事が、数学セミナー最新号にあった、
と思いだし、ページをめくりました。
桜美林大学・芳沢光雄教授の記事。
論点は違いますが、インドの国立大学の数学の試験が、
全問証明問題というのは、背筋が伸びる気がします。

うちの生徒も、幾何の試験の前、
「証明問題、何問でますか?」
とよく聞きます。
「裏面は全部、証明!」
と答えますが、生徒からすれば、証明は面倒くさいのか。
それでもなお、証明問題を出題します。
それが数学。

がんばれ、数学教員。
だれかが、
「こんな問題でいいの?」
っていわなければ、数学教育がダメになる。
がんばろう、数学教員。