寒いですね、ほんと、寒いですね。
厳冬期って言葉が真から理解できます。
一方でこの厳冬期は、各入学試験のシーズン。
今週末は大学入試センター試験。
本校の生徒だけでなく、全大学受験生の健闘を祈ります。

ごぶさたしています。
数学教師のマスター・ロベルトです(修士・教育学)。
決して仕事をしていなかったわけでありませんが、
新学期早々、
生徒の前で説得力のある話をせねばならず、
その原稿づくりと本番、そして反省(後悔)をしていました。
週が明け、しばらくたったので、
メンタルもフィジカルも回復傾向です。

一方で、この年末年始は趣味についてのもう1つのブログを
毎日更新していました。
そちらはまったく仕事に関係がないので、
気楽に思ったことを書け、発表できます。
こちらもそうですが、
このブログという、Web日記みたいなものは、
私の精神衛生上、たいへん有効なソフトです。
そのうち、私の子ども達が見るようになったら、
ちょっと考えねばなりませんね、おそらく。

幾何の授業は、
三角形の合同が終わったので、
平行四辺形などの性質に入りました。
最初の幾何のしんどいところを終えたので、
あとは雪だるま式に、
どんどんと定理が増えていく感じです。
もはや一介の数学教師にとっても当たり前のことですが、
こういうのを再構成していくことが生徒にとっての学び、
だと思います。
同時に、その教室の中で、生徒の理解を媒介とした、
教師にとっての新たな学びというのも、あると思います。

それにつけても感じるのは、
数学の強固さ。
先日、
検定教科書の前書きになかなか良いことが書いてあったので、
生徒に朗読させました。
いつもは素通りしてしまうようなところですが、
短くても、言葉が平易でも、内容の濃い文章でした。
作り手の熱意が感じられました。

たしか孔子が論語で、
「我、四十にして惑わず。」と言った気がしますが、
たしかに、たしかに。
話題のアラ40の私ですが、
最近は欲も脂身も少しずつとれてきた感じがします。
自分の力量の少なさを少しずつ認めることができるようになり、
また後悔ばかりだった自分の半生も、
いや、そのときそのとき、自分はベストの選択をし、
考えられる限り、良い職場・良い同僚・よう仲間に恵まれている、
と思えるようになりました。
閉塞感をもたらしているのは、自分の心と目。
そして時代に飲み込まれる感性。

テレビのニュースや新聞報道にあるように、
明日の職や食、住居に困るような人がいる中で、
自分がいかに恵まれていることか。
またあのような社会状況に対して、
「自分はそうでなくて良かった」ばかりではなく
自分に何かできることはないか、
と考えられるようになりました。

考えられる限り、
いまの自分のできることは募金など寄付行為と、
将来、官僚や議員になるかもしれない生徒たちに、
優しい心を伝えること、だけです。
自分もそうであったように、
世界が明るいと見るか、くらいと見るかは、
その人の心と目に掛かっていますから。

今年もよろしくお願いします。