先日の朝日新聞に、イギリスの大学評価機関が発表した、
世界の大学ランキングが載っていた。
たしか東京大学が19位だった。
記事としては、東大がベスト10に入ってほしいかったような表現だったが、
個人的には、「意外と高評価だな」と思った。

日本の大学の順番は、総合順位は別として
ついで京都大学、大阪大学ときて、次が東京工業大学だった。
そのあとに名古屋、東北、九州、北海道と続き、
私立大学として早稲田大学がはじめて顔を出す。
早稲田大学の順位は確か190番台。

旧七帝大がランキング上位のなのは、
「やはりそうなのか。そういうものなのか。」と思った。
評価の基準は、研究の評価(論文の引用数や成果)や教育水準など、
多岐にわたるようである。
国立大学も独立行政法人と変わるなかで、
いろいろな変革を迫られ、苦労してきたところもあるだろう。
それでも(それだからこそ?)旧七帝大が強いのか、
とあらためて感じた。

そこに東京工業大学が食い込んでいるのは、意外だった。
確かに首都東京にある大学。
人材は豊富のなのかも知れない、教授も学生も。院生も。
しかし、単科大学(ん、理学部と工学部だから正確には単科大学でない?)
だからちょっとビックリ。
また、このランキングは理工系学部のある大学の評価が
比較的高いのかな、と思った。
東京の一橋大学のような社会学系大学のランキングが
上位ではなかったからである。

また意外だったのは、
早稲田大学の方が慶應大学よりランキングが上、
だったことである。
最近の本校の受験生の動向を見ていると、
やはりブランドとしては「慶應」の方が上なのか、
慶應大の方が人気があるように見えるからである。
まあ、これは人気ランキングでないので、
それはある一面と理解すれば良いのだろう。

同じ頃、雑誌「東洋経済」で恒例の企画(?)、
「本当に強い大学」の記事が掲載された。
読者層を意識したような、徹底した比較。
あまり教育の内実にはふれられていなくて残念。
それでも話題の私立大学にも足を運び、
徹底比較した様子。ふーん( ̄_ ̄ i)。

こちらの総合ランキングは、
1位東大、2位京都大、3位が一橋大と、
今度は法学・経済学系の評価が高い。

ついで興味深かったのは、
卒業生の年収ランキングでは一橋大学が1位。Σ(゚д゚;)
それは、やはり金融系の就職が多いかららしい。
都市銀行などのサラリーがいいとうことは想像に難くない。
でも、それって本当?
やはり開業医のOBが多い大学の方が…。
また東大OBでも楽天の社長とか、ソフトバンク社長とか、
天文学的数字の年収があるのでは?
これは、あまりにも読者層に…。

ついでビックリしたのは、総合順位14位の豊田工業大学。
「えっ(=◇=;)」
調べました、豊田工業大学。
なるほど、少数精鋭の工科大学。
以前は普通科高校の卒業生には門戸が開かれていなかったよう。
名前の通り、「トヨタ」の大学。
なるほど、なるほど。
しかし、このような「知り人ぞ知る」大学が総合順位14位。
経済雑誌、トヨタ、…。

「もう、何もいえねぇ。」