普段はあまり読まないが、
「日本一、算数がわかる授業」と「ここにつまずく算数・数学」という
タイトルの教育月刊誌「プレジデントファミリー」。
購入して読んでしまった。

最近、この手の雑誌が増えていて、
「ほんと現在の子育て世代の一番の関心は、教育なのだなあ」と感じる。
似たような月刊の雑誌は、日経キッズ+、アエラキッズなど、がある。
最近は、週刊誌もサンデー毎日だけでなく、アエラも読売ウィークリーも、
そういう世代の読者を意識して編集していると聞く。

話は戻って、「ここにつまづく算数・数学」という内容で、
「中学生は方程式」という記事があった。
おお、っと読み進めると、なんてことはなく、
「中学生は方程式でつまずくことが多い」とだけ書いてあった。
ありゃりゃ、どうして。
どちらかというと算数の関することが多かった。
算数は専門外なので、目の前でつまずく児童を見ていないせいか、
リアリティがない。

ところが、先日、
方程式のミニ・テスト(理解度確認テスト)をしてみると、
なんと方程式の出来の悪さが。
「おお、こんなこと、以前あったか?」
方程式を利用した文章題のミニ・テストも、不合格者が続出した。
「あれれ。」
いや、確かに難しい。文章題はちょっと難しくした。
いわゆる鶴亀算。
しかし、それにしても。

自分の思い出では、「方程式を立てて、問題が解けた」というのが、
駿台予備校の講師・安田氏の言うところの「解後感が良い」を、
初めて体験するところではないだろうか。
もちろん、中学入試の算数でも、
解後感が良い問題はたくさんあるし、
そういう経験は算数に限らず、パズルでもあるだろう。
しかし、
それでも中学生で習う「方程式」が「初・解後感が爽快」の
単元であってほしいと切に願っている。

教え方に問題があるのか?
授業で例題を教えてない?←そんなことはない。
(例題を教えたからできるというのも、いかがなものか。)

おもしろがって解いてほしいんだよなあ、方程式って。
問題集だって、渡してあるし。

ウンウン、うなりながら式立てて、
だいたい解が整数だったら、十分満たしてるだろう、条件を。
ハイ、答え合わせ。
「オオ、ビンゴニコニコ
俺って、けっこう数学できるじゃないか。
それが、だいたいの勘違いの始まり。

どうして方程式ができないんだろう?
そんなに難しいか、「移項」とか「分母をはらう」って?

もうちょっと、分析してほしいね、教育雑誌にも。
方程式の、式変形の手続きが難しいのか、
それとも、
式を立てるのが難しいのか。
式を立てるのは難しいよ、とくに、速さや濃度などの「比」で式を立てるときは。
比から数量で式を立てるか、比例式で立てるか。
これには相当な理解が必要だろう。
「これで必要十分。」って思えるまで、時間はかかるよね。

負の数の計算も、1つのギャップがあった。
文字式の計算も、やはりギャップがあったようだった。
方程式はどれほどのギャップがあるのだろう。
自分の昔のことは忘れてしまった。
彼らの理解に寄り添いながら進んでいく必要があるようだ。