最近はもっぱら、「一意専心」という言葉が心に染みている。
水泳の北島選手の座右の銘というこの言葉。
元横綱の花田氏が、横綱襲名の口上で述べたという「一意専心」。
意味は、「他に脇目もふらず、1つのことに打ち込むこと。」

自分を振り返り、思い返す限り、
「俺は1つのことに打ち込んできただろうか?」
と後悔がたつ。

今日は、1学期の終わりに進路担当の先生に薦められた、大手予備校の
受験生の学力分析・大学入試問題(数学)分析の講習会に行ってきた。
入り口にはいると、垢抜けた自習用のテラス(?)が。
他の参加者からは、
「こんな環境で勉強できるなら…」という言葉も漏れてきた。
20年近く前、夏休みの短期間通った予備校は、こんなにきれいだったけ?

運良く大学受験浪人はせずに済んだので、
予備校に対する畏怖の念などはない。
ああ、ただ母校の進路室にあったので試しに受けた模擬試験の問題、
数学の問題の文章が難解だったのを覚えている。
本番の私立大・国立大の問題でも、
あれほど読解が難しかった問題には出会わなかった。
もうどんな問題だか忘れてしまったが、数学を商売としている現在も、
あれほどの悪文には出会ったことがない。

講習会の話に戻る。講習会の内容は2部構成。
マークシート試験の解答からの生徒の学力分析。
やはり「ゆとり教育」は問題あり、との分析結果。
続いて、人気講師による模範授業というか、入試問題の傾向と対策。
カリスマ講師だけあって、話が面白い。
(内容は、ここでは書かない方が良いでしょう。)
ああハッキリと言ってくれると、
受験生も不安は解消されるでしょうね。
また、サポートスタッフの充実ぶりもすばらしい。

たしか、この予備校には大学時代の友人が勤めていたような…?
彼は現在、どこの分校で教えているのか。
「俺はチョーク一本で世の中を渡っていくぜ。」とは彼の言葉。
私も、実はチョーク1つで仕事してるつもりなんですが…。
彼ほどの度胸はないかな?

「一意専心」
数学教育1つに打ち込んできた男の姿が目の前にある。
もし、自分がこの業界に飛び込んでいたらどうだったろう?
そんな詮無い想像をしながら、自分の中の熱意を確認していた。
「俺は俺。」
さあ、まもなく2学期だ。
俺に出来る精一杯を生徒に伝えよう。