昨日、息子とちょっとした電車の旅をした。
JRだけでなく、私鉄や地下鉄、路面電車、バスを乗り継いで、
ちょっとした名所めぐり。
途中、ある大学前を通ると、ものすごい人の数。
「夏休みなのに…。」
私たちもうちわをもらった。
「オープンキャンパス。」
なるほど、今日は大学公開の日だったのか。
私たち、第2次ベビーブーム世代の受験期には、
なかったこの手のサービス。
少子化で、全入時代ともなると、
大学には入りやすいし、サービスは手厚しで、いうことなし。
なんだったんだ、我々の「受験冬物語」と「就職氷河期」。

新聞報道によると、「私立大学の47%が定員割れ」とか。
もはや学校経営が安泰なのは、東京の一部の有力私大だけとか。
そうだよなあ、地方の庶民ではもう私立大の学費は払えない。
私立大学の学費は、
バブル崩壊後、日本は実質的なデフレだったのにもかかわらず、
右肩あがりで上がり続けた。
私が大学に入学した頃、
私立理工系の学費(初年度納付金)は120万円だったと思う。
あれから約20年。同じく私立理工系の学費(初年度納付金)は
180万円近くになっている。物価が40万円も上がったというのか!
(ちなみに本校の学費はここ数年、ほとんど上がってません)

話は変わって、最近の駅舎は私鉄もJRもキレイになった。
昔、駅のトイレといえば、もうひどいもんだったが、
国鉄の民営化に伴い、サービス精神が向上したのか、
トイレをはじめ、駅舎全体がキレイになった。
地下鉄も、初乗り運賃が20円単位で値上がりしたが、
平成も20年となると、地下鉄もずいぶんと明るくなった。

先日、通り過ぎた大学も建物は近代的でとてもキレイだった。
学費が高そうなだけはある。
でも学費を上げれば、優秀で謙虚な庶民の子ども達は、
どこかへ行ってしまう。

暑いせいではない。
やっぱこの国の行政はおかしい。
能力のある若者が、適正な額で教育を受けることができるように、
制度を構築すべきである。
選挙のために、老人にばかり媚びていないで。