また、何の罪もない市民が通り魔の犠牲になった。
被害者の方の冥福を祈る。
ところで、あの報道も何だ!
「仕事がうまくいかなかったので、人を殺した。
 誰でも良かった。」

「仕事がうまくいかなかった」ということが人を殺す理由になるのか!
理由にもならないことをおもんぱかって、
(行間を読みとって)記事にするとはどういうことだ。
想像するに、
「仕事がうまくいかなかったのでイライラしていた。
 イライラしたので、『場当たり的に暴力を振るいたくなった』。
 その結果として人が死ぬことになってもかまわなかった。
 その後の自分の人生がどうなってもよかった。」
ということなのだろう。
しかし、そうであっても納得はいかない。

仕事が上手くいかないからと言って、
場当たり的に暴力を振るっては困る。
自分が被害者にだったとしたら、どうなのだろう?
そんな想像力も働かないのか?
いや、そもそも「仕事がうまくいかないこと」は誰にでもある。
そんなストレスを「他者への暴力」として表す、
それで致命傷受ける人がいる、ということが
「そういう意味です。そう読みとりましょう。」と思える報道
というのはいかがなものか。

「最近、通り魔事件が増えましたね」という姿勢の記事にも腹が立つ。
そんなのは絶対に許せないんだ、
本人だけじゃなく、生育責任者にも事件の責任はあるだろう、
といった報道ではないのか?
現在の雇用状況とか社会的背景とか、
妙に事件の背景を理解してあげるような論調が目立つ。
ちがうだろ!
他者に刃物を向けるというのは、
平和な日本においては異常な行動だろう!
誰にも他人の生命を奪う権利はない。
そんな当たり前のことが、軽く踏みにじられるなんて。

理由のない殺人に、理由があるように書くな。
理由にならないことを理由になるように書くな。
道理(理屈)になっていない。
報道機関としてどういう姿勢で社会に相対している!
もっと表現を考えろ。