ごぶさたをしています、ロベルトです。
というのも、この数日、林間学校で登山をしてきました。
このあとの補習を終えれば、1学期も終業です。
本校は6年一貫教育ですから、われわれ担任は、
プロジェクトの1/18を終えたことになります。

林間学校の帰り道、資料館の見学の際、
その付近の見回りをしていました。
まだまだ時間があったので、
多くの一般のお客さんが流れてくる道の方へ行ってみました。
そこには大きな池と桟橋、そして涼む場所がありました。
その先には田園地帯、さらにその奥には湖が広がっていました。

田んぼの稲は、もうかなり成長しています。
膝の高さぐらいはあるでしょうか?
じつは、私の実家も稲作農家です。
(母と兄が細々と営んでいます。)
田園の風景は、そんな郷愁の気持ちをわき上がらせます。

私の近くに生徒が寄ってきました。
私がこれくらいのころは、
夏と言えば釣り(川魚釣り)に明け暮れていたような…。
彼らは数学に限らず、理科や社会科で、
公立学校の生徒が習うこと以上の多くのことを学んでいます。
自分がボーっと過ごしていたことと比較して、
この子たちは、幸なのか不幸なのか。

おそらく生家の空にもつながっている青い空を見て、
ちょっとそう思いました。
(でも、数学の難問が解けることは、そんなに悪いことではないよな)

バスに乗りこみました。
帰り道のバスの中では、係の生徒が作ってきた音楽テープを聴きました。
「えっ、テープ!」
と思った人もいると思いますが、
まだまだバスにはCD再生機とか、DVD再生機(ましてiPod)なんて
積んでいないので、このテープ作成も一苦労だったでしょう。

懐かしいメロディーが流れてきました。
尾崎豊のアイラブユー、
ボウイやサザンの唄。
この企画は別の先生のものです。
彼らの音楽の幅を広げるのが目的とか。
もちろん、ビートルズの曲もありました。

僕は楽器が弾けません。
歌も音痴ですから、人前で歌うのははばかれます。
音楽のことなんて…。
まあでも、良い曲はわかります。
時代を越えて伝わる流行歌なんてのもあるでしょう。
良い曲、たとえばサザンのtsunamiなんて曲は、
クラスのみんなが口ずさんでました。

自分自身の貧困な音楽観を省みて、
生徒たちはこの夏休みを、
「自分の音楽の幅を広げる」という点で過ごしても良いかなあ、
と思いました。
いまと比べて比較的時間のあった大学生時代は、
オートバイに関心を持ち、購入し、
生活のほとんどをローン返済のためのバイトに明け暮れました。

もしそうでなくて、当時親しかった友人のように、
ギターを片手に過ごしていたら、
もうちょっとキャンプファイヤーのときも、
格好良く、生徒から人気がある教師でいられたかもしれません。

たおやかに流れる時間の中で、
自分の中の音楽を見つめるのも1つのあり方かな、
と思った今日でした。