ちまたの中学・高校は期末テストの時期ではないかと思います。
私も今日は、高校3年生の文系数学の採点をしました。
文系の数学は、高校で学ぶカリキュラムはすでに終えて、
大学入試問題の序の口を解いています。
よく勉強している生徒は、もうアートともいえる解答を書いてくれます。
「文系でも、ここまで数学を理解してくれているかあ。」
と感心しきり。
一方で、logもsin、cosも満足に計算できない生徒も同居しています。
「高3で数学を選択しておいて、こんなんでどうすんだ?」
ちょっと覚悟を決めて、1からやり直す。
そんな根性を期待するのは間違いでしょうか?
でも、
「やっぱり数学ってのは難しいんだろうなあ、普通。」
と同情も涌いてきます。
私もそれほど数学が得意というわけではありませんでした。
「数学科に行く。」
と友人に告げたところ、
「そんなん、やめとけ。
数学科には数学オリンピックに出たような猛者が集まるらしいぞ。」
数学オリンピック?
そんなん、あるのか?
ノーベル数学賞がないから、世界一を決める選手権が出来たんか?
今年届いた資料に目を通すと、たしかに私が高校生の頃は、
日本数学オリンピックの黎明期だったようですね。
それにしても、俺の友人、そんなん良く知っていたな。
そんなんじゃない。
ちょっと数学ってどうなってるのか、知ってみたいだけ。
のぞき趣味みたいな感じ。
数学は絶対役に立つだろ。
当時はバブル。
どんな学科だって、
ちょっと有名な大学に行けば就職には困らないと聞いて入った、
という本音もある。
自分はそんな特別な才能を持った人間ではない。
ところが一方、生徒の前では
「数学のことで知らないことはない」くらいの態度で生徒に会い向かう。
いいのか、このギャップ。
でも最近は、開き直れるようになってきた。
もう私も若くない。
「どんな問題でも持ってこい!」
みたいな火炎は吐かなくても良くなった。
いま担任している生徒には、
数年後、能力的には追い抜かれるんだろうなあ。
いや、もう計算速度では追い抜かれている。
今日も昨日も、授業準備以外の雑用で睡眠不足だった。
暗算が遅い。(*´Д`)=з
自分にしかできないことがあるだろう。
そう信じている部分もある。
一方で、自分は偉大な数学の前では無力である、
みたいな謙虚な気持ちもある。
でも、生徒からは、
「頼りがいのある先生、何でも教えてくれる先生」
みたいにカッコつけたい部分もある。
目立ちたいような、目立ちたくないような。
定員40名の学科を目指しておきながら、
倍率が3倍を越えたら、「合格ないかも」と思う感覚。
振り返ってみれば、
現在の勤務校の募集人員も、
妻のパートナーとなることも定員は1名。
総理大臣になるわけではないが、
だれもがなりたいと思ってなれるわけではない。
自信と謙虚。
梅雨時に考える、教師ロベルトでした。
私も今日は、高校3年生の文系数学の採点をしました。
文系の数学は、高校で学ぶカリキュラムはすでに終えて、
大学入試問題の序の口を解いています。
よく勉強している生徒は、もうアートともいえる解答を書いてくれます。
「文系でも、ここまで数学を理解してくれているかあ。」
と感心しきり。
一方で、logもsin、cosも満足に計算できない生徒も同居しています。
「高3で数学を選択しておいて、こんなんでどうすんだ?」
ちょっと覚悟を決めて、1からやり直す。
そんな根性を期待するのは間違いでしょうか?
でも、
「やっぱり数学ってのは難しいんだろうなあ、普通。」
と同情も涌いてきます。
私もそれほど数学が得意というわけではありませんでした。
「数学科に行く。」
と友人に告げたところ、
「そんなん、やめとけ。
数学科には数学オリンピックに出たような猛者が集まるらしいぞ。」
数学オリンピック?
そんなん、あるのか?
ノーベル数学賞がないから、世界一を決める選手権が出来たんか?
今年届いた資料に目を通すと、たしかに私が高校生の頃は、
日本数学オリンピックの黎明期だったようですね。
それにしても、俺の友人、そんなん良く知っていたな。
そんなんじゃない。
ちょっと数学ってどうなってるのか、知ってみたいだけ。
のぞき趣味みたいな感じ。
数学は絶対役に立つだろ。
当時はバブル。
どんな学科だって、
ちょっと有名な大学に行けば就職には困らないと聞いて入った、
という本音もある。
自分はそんな特別な才能を持った人間ではない。
ところが一方、生徒の前では
「数学のことで知らないことはない」くらいの態度で生徒に会い向かう。
いいのか、このギャップ。
でも最近は、開き直れるようになってきた。
もう私も若くない。
「どんな問題でも持ってこい!」
みたいな火炎は吐かなくても良くなった。
いま担任している生徒には、
数年後、能力的には追い抜かれるんだろうなあ。
いや、もう計算速度では追い抜かれている。
今日も昨日も、授業準備以外の雑用で睡眠不足だった。
暗算が遅い。(*´Д`)=з
自分にしかできないことがあるだろう。
そう信じている部分もある。
一方で、自分は偉大な数学の前では無力である、
みたいな謙虚な気持ちもある。
でも、生徒からは、
「頼りがいのある先生、何でも教えてくれる先生」
みたいにカッコつけたい部分もある。
目立ちたいような、目立ちたくないような。
定員40名の学科を目指しておきながら、
倍率が3倍を越えたら、「合格ないかも」と思う感覚。
振り返ってみれば、
現在の勤務校の募集人員も、
妻のパートナーとなることも定員は1名。
総理大臣になるわけではないが、
だれもがなりたいと思ってなれるわけではない。
自信と謙虚。
梅雨時に考える、教師ロベルトでした。