34年愛用のボロギター | トゥ・ル・モンド~マスターのひとりごと~

トゥ・ル・モンド~マスターのひとりごと~

『トゥ・ル・モンド』という学生マンションで、学生さん達のお世話をしながら、毎日忙しく暮らしているマスターが、みんなに迷惑がられるやら呆れられるやら、そんなことはお構いなしに行う、ひきがたりライブ。そんな、マスターのひとりごとを掲載したページです。

  うちのかみさんより長い付き合いのフォークギター、忘れもしない中学一年生の1月15日にお年玉で買ったギターです。当時13.500円だったなぁ。ギターを始めたのは兄貴がやってたので、真似して始めたのがきっかけでしたね。その頃はフォークソングも全盛期を過ぎようとしていた頃で、中学生だったぼくは、剣道場に通う途中で、質屋の店先に飾ってあったギターが欲しくて毎日眺めていたものでした。お正月も過ぎ、お年玉ももらえたのでやっとその質屋に行って、手に入れた人生初めてのギターです。

  メーカーはモラレス。聞いたこともないでしょう?名品、マーチンをコピーしたモーリスというのは聞いたことある人もいるでしょうがそのモーリスをさらにコピーしたのが、モラリスなのです。つまり、まったくの無名メーカーの安ギター。でも、今まで10数本のギターを買ったけど、結局手元に残っているのは、一番最初のこのギターだけ。もう、身体の一部みたいだからとっても愛着があります。かみさんにも何度捨てられそうになったことか・・・。狭い家の中に、6本のギターが置いてあったときには、さすがにうちのかみさんに処分を言い渡され、この一本以外は、人にあげたり、売ったりしました。(売れるギターばかりだった。)それでもこのギターだけは手放せなかった、ぼくの分身です。 マーチン? ギブソン? 欲しいけど、価値がわかるだけに気軽に弾けないような気がする。眺めて終わるんだったら、弾けるギターのほうがいいな。

30年連れ添っているギター