心筋シンチグラフィーの結果がでた。

併せて新しく赴任されたドクターから病状の説明を受けた。 


レントゲンや心電図との結果含め 問題無し!

「心臓血管外科としては今後経過観察になります。この後は腎臓内科と形成外科の先生にバトンタッチです。」とのこと。要するに輸血後の感染症の検査やバイパスが正常に機能しているかを見ていくらしい。それは年に数回の通院でいいという事、同じく腎不全と足の縫合傷口の治療は通院で対応になるわけです。「退院日を4月5日にしましょう。」 嬉しい。患者さんの中には体力が戻るまでリハビリ入院される方もいるそうだが私はとにかく自宅療養に切り替えたかった。


4月5日まであと3日間、急ピッチで退院準備を開始することになった。


その日の午後、腎臓内科の先生と形成外科の診察があった。腎臓の数値が若干改善されてきた。おそらく手術の為の輸血の影響で一時的に数字が悪くなっていたものが改善されてきたのではないかとのことだ。腎臓は一度悪くなれば元には戻らない臓器であり身体の毒素を浄化し排泄する大事な箇所だ。未だ100点満点中の10点台らしく少しでも悪くなれば即透析という状況に変わりはない。こちらは1ヶ月後検査して確認しましょう。ということになった。今の数値と機能を維持できるかが大事だと。


形成外科の方もほぼ回復しているらしく、ガーゼ交換と塗り薬で対応。カサブタが、はげかけている箇所は、剥がしてく薬を塗ってださいって言うアドバイスだが私達が若い頃はカサブタは剥がしちゃダメと言われていたので非常に抵抗がある。風呂も入って良いらしい。泡で優しく包むように傷口を洗ってくださいとのこと。いや振り幅大きいなぁと思いながら聞いていた。


退院までのカウントダウン。

日常生活を見据えたリハビリへとシフトした。

階段の昇降、自宅はベッドではなく布団の為 寝た状態から起き上がる練習、病棟の平坦な廊下ではなく病院の外周、外の起伏のある歩道、段差、入院前には何事もなかったあらゆるものが障害物として負荷になる。

膝曲げやつま先立ち、握力や深視力など当然数日で回復するわけがなく退院後のリハビリメニューとして取り入れていくよう理学療法士の先生からアドバイスを受けた。

薬も間違えないよう自分で取り出して飲むトレーニングをした。いや梱包された錠剤を剥き出すのさえ指先がおぼつかないのだからこれも慣れていかなければいけない。


かくして退院までのカウントダウンはハードなリハビリと並行して過ぎていった。