仕事柄19〜25歳くらいの若者達と接する機会が多い。
当然 価値観や習慣が全く違うわけで。


高倉健さんについてZ世代の若者が記事を書いていた。

内容を要約すると、【私が見た高倉健は、神とか手の届きそうにない存在というよりも、「無口で無愛想だけどおいしい焼き鳥を焼いてくれる焼き鳥屋のおじちゃん」という感じだ。】

「あくまで近くにいそうなおじちゃん」 らしい。


吉田拓郎さんに「唇をかみしめて」という曲がある。

広島弁でつづられた詞がなんとも言えない不器用な男の生き様を表現しているあの曲だ。

18歳の女性が聞いて書いたレビューを読んだ。

「わざわざ広島弁で書く理由がわからない」そうだ。


はっ! とさせられた。


多感な時期に感銘を受けたものほど神格化する。


高倉健も吉田拓郎もエンタメ界のレジェンドと言われる方々は僕らが若く多感な時期にリアルタイムで影響を受けた人達だ。


彼女達からみたらまさに何も関係ないただのおじいちゃんだろう。


作品を感じとる感性は時代や環境によって養われる。


Youtube動画や今のヒット曲が僕にとって「イマイチあわない」モノであるように 若い世代と僕らでは価値観や感性に距離がある。


「老いては子に従え」という言葉があるように

時代の主役は現役の世代であるということは間違いない事実だ。


僕らは僕らの宝物を大事にしていけばいい。

共感の無理強いは控えめにしとくのが賢明という事か。


やがて彼らが僕達の年齢になった時

どんな歌がヒットしていて

彼らはどういう受け取め方をしているのだろうか。


若い世代にとっての神格化された存在は誰になるのだろう。ジャニーズの誰かさんなのか、はたまたK-POPのお兄さん方なのであろうか、アニメやゲームのキャラであろうか。


興味深いところである。